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旬のアーティストやネクストブレイクが期待される新人をフックアップするKITSUNÉの人気コンピレーション・シリーズ"KITSUNÉ MAISON"の最新作が登場。

エッジなダンスミュージックとインディ・ロックをクロスオーバーさせ、00年代のミュージック・シーンで大きな盛り上がりをみせたエレクトロ。そのエレクトロ・ムーブメントの一翼を担い、数多くのタレントを輩出してきたKITSUNÉ。しかしKITSUNÉ MAISON 7のリリース以降、TWO DOOR CINEMA CLUBやFRENCH HORN REBELLIONなど、狂騒的なエレクトロではなく、ソフトなポップ・センスが光る曲を作り出すアーティストを積極的にフックアップし、ポスト・エレクトロ時代の行方を提示してきた。そんな最近のKITSUNÉの音楽性がより顕著に現れ、シリーズ史上最もソフトに仕上げられているのが、今作のKITSUNÉ MAISON 9。

1曲目"BELONG"でデリケートかつエモーショナルなシンセ・ポップを聴かせるWASHED OUTや、16曲目"FORWARD MOTION"で聴く者をマインド・トラベルへと誘うような美しいメロディを響かせるYOUR NATUREなど、ソフトで耽美的な曲を作り出すアーティストを多数ピックアップ。また、早耳の間ではブレイク確実と目される、JUSTICEのXAVIERプロデュースによるロック・バンド、PONEY PONEY改めJAMAICAもしっかりとピックアップ。GILDAS&MASAYAのハズレの無い目利きが光る。

その他、YUKSEKによるゲイ・アンセムかとも言いたくなるようなマッチョなトラック"SUPERMENZ（WE´RE NOT）"やCROOKERSによるファットなビーツが特徴的な"COOLER COULEUR"など、ハードな曲もあるものの、全体のトーンとしては、シリーズ史上最もメロウな作品に仕上げられている。

なお、KITSUNÉ MAISON 9リリース記念ツアーのため、KITSUNÉのGILDASがGW期間中に来日。東京、京都などのクラブで公演を行う予定。KITSUNÉファン、ダンスミュージック・ファンはそちらもお見逃しなく。

Text:honeyee.com