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2004年に発表された当時、佐々木敦に「電子音楽の歴史の全てを統べる完璧な作品」と評された渋谷慶一郎のファーストアルバムが、今回新たに新曲2曲を加え、リマスター盤として再発売された。

リマスタリングには、渋谷がピアノソロ・アルバム「ATAK015 for maria」で駆使した最新技術「DSD（デジタル・ストリーム・デジタル）」を用い、今までにない最高音質の仕上がりとなっている。

また、ATAKは廃盤となっている作品も含め過去カタログを毎月1枚づつiTunes、amazon mp3や着うたなどデータ配信で再発売を全世界的に行うことが決定。すでに「ATAK001 slipped disk」「ATAK002 Keiichiro Shibuya+Yuji Takahashi」などの作品がデータ・ダウンロードバージョン（各1000円）で再発されている。

最新のテクノロジーによる最高音質のリマスター盤を発売する傍ら、「音楽のアーカイヴの場所はCDからweb＝データ配信に変わった」と語る渋谷。過去作品のデジタル・アーカイヴ化を推し進める、ATAKの新しい挑戦から目が離せない。

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