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言動や人間性には賛否があるだろうが、その音楽的才能には誰も文句のつけようがない。スーパーバンド"Oasis"のフロントマンとして、「Definitely Maybe」、「(What's the Story?)Morning Glory?」といった歴史的大名盤のほか、数えきれないほどの名曲を世に送り出してきたノエル、リアムのギャラガー兄弟は、おそらく、ビートルズ以降英国最高のミュージシャンだ。
兄弟仲は最悪。ライブ中の喧嘩は当たり前で、兄弟間で訴訟問題にまで発展しかけたこともある。それでも、その喧嘩が原因で事実上解散となった今なお、彼らの音楽は世界中のファンを魅了し続けているし、その次のステップには常に注目が集まっている。弟のリアムはノエル以外のメンバーと共に新バンド"Beady Eye"を結成し、いち早くアルバムをリリース、今年のサマーソニックのライブでも大成功に治めたが、そんな弟にカウンターを食らわせるべく、兄・ノエルもソロ・プロジェクト"Noel Gallagher's High Flying Birds"をスタートさせた。
よりロック色を強めたリアムの"Beady Eye"に対し、ノエルのファースト・アルバムでは最も輝いていた頃のOasis、すなわち、ファンが求める"Oasis節"を意外にも素直に表現した作品となっている。しかし、そこはやはり天才・ノエル。チージーさや、わざとらしさを一切感じさせず、「Wonderwall」、「Champagne Supernova」、「Whatever」といったOasisの不朽の名曲を彷彿とさせ、純粋に心震えるメロディを備えた楽曲が勢揃いとなっている。リード・シングルとして既に発表されている「If I Had A Gun」や「The Death Of You And Me」を聴けば、ノエルのメロディセンスが以前にも増して、磨きがかかっていることに気付くだろう。
20年近くに及ぶOasisでの活動を経て、別々の道を歩み始めたギャラガー兄弟。しかし既にリアムはノエルのアルバムを、「High Flying Birds」にかけて「High Flying Turds=空高く飛ぶ糞野郎」と揶揄しているとか。距離を置くことになったとはいえ、彼らの兄弟喧嘩はまだまだ続きそうだ。
text:honeyee.com
「ノエル・ギャラガーズ・フライング・バーズ」
初回限定CD+DVD 3,150円[税込]
通常版 2,520円[税込]
SMJI
発売中
【来日公演】
2012年1月16日(月) & 17日(火)
会場: TOKYO DOME CITY HALL (旧JCB HALL)
Open: 18:00
Start: 19:00
¥7,000(前売・1Fスタンディング・2F&3F指定席/ドリンク代別途
チケット一般発売: 11/5(土)よりプレイガイドにて発売開始
SMASH
Info: 03-3444-6751(SMASH)