honeyee.com｜Web Magazine「ハニカム」

現在、世界で最も影響力のあるDJ ジャイルス・ピーターソンがプロデュースを手がける、キューバン・バンド・プロジェクト "ハバナ・クルトゥーラ"。ジャイルス自らキューバの地で発掘した、才気溢れるミュージシャン達と共に作り上げたファースト・アルバム "ニュー・キューバ・サウンド"は、モダン・キューバン・サウンドの傑作アルバムとして大きな賞賛を得た。

その続編として発表された今作「ザ・サーチ・コンティニュー」では、その名の通り、前作のリリース以降も継続的にキューバに通い、その音楽を掘り進めてきたジャイルスが、奇才ピアニスト ロベルト・フォンセカと再びタッグを組み、より完成度の増したキューバン・バンド・サウンドを展開している。

血湧き肉踊る生々しいリズムに、軽快に跳ねるフォンセカのピアノ。様々なゲスト・ミュージシャンやヴォーカリスト、ラッパーをスタジオに招き、まさにサウンド・クラッシュとも形容すべき壮大なバンド・サウンドが演出されており、カラフルで自由奔放なキューバ・ミュージックの真骨頂を極めた作品となっている。

ジャイルスいわく、ハバナ・クルトゥーラは単なるバンドではなく、キューバが誇るコンテンポラリー・カルチャーを世界に向けて発信するためのプロジェクトとのこと。そのコンセプトの通り、今作からはサウンドを通して、ジャイルスが見たキューバの街並や風景、空気を存分に感じることができる。なお、DISC 2はジャイルスが選曲した楽曲が収録されたコンピレーションCDとなっており、こちらでもリアルな現代キューバ・サウンドが楽しめる。

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