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DJ/Producerの井出靖が主宰する音楽レーベル「Grand Gallery」。2005年のスタート以来、現在までに実に100以上ものタイトルをリリースする他、2009年1月には同名のセレクトショップをオープンし、衣類、CD、洋書、ポスターといったオンリー・ワンのセレクションで、幅広い支持を得ている。
今回新たにGrand Galleryからリリースされた新作ダンス・カバー・アルバム「Can't Take My Eyes Off You」は、ギター、ベース、キーボード、パーカッションといった、キック以外の楽器が全て生演奏で録音され、昨今の打ち込み主体のダンス・ミュージックとは一線を画する、きらびやかで艶のある音像に仕上がっている。様々なジャンルを独自にミックスし一つの世界館を築き上げる、まさにレーベル/セレクトショップとしてのGrand Galleryを象徴する作品と言える。
"ハウス・ミュージック"を軸にしながらも、生演奏ならではの暖かみを感じさせる本作。その一役を担っているのは、何といってもGrand Gallery所属アーティストの金原千恵子のストリングスだろう。福山雅治、桑田佳祐、小田和正らのレコーディング、ステージサポートでも知られる彼女のサウンドが、フィラデルフィア・サウンドやサルソウル・オーケストラを彷彿とさせる本作を、更に表情豊かに彩っている。
金原以外にもCOLDFEET、bird、SOIL&PIMP SESSIONSの元晴ら総勢20名ものミュージシャンが参加し、まさに「オーケストラ」と名付けるにふさわしい今作。ポップソングやダンス・ミュージックの名曲が多数収録されており、これからのクリスマス・シーズンにもピッタリの一枚だ。
text:honeyee.com