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BACHLOGIC主宰ONE YEAR WAR MUSICの第一弾アーティストとして、1stアルバム「In My Shoes」で鮮烈のデビューを飾ったニュータイプ・ラッパー、SALU。今年3月のリリース直後からヒップホップシーンを越えた各方面で話題となり、瞬く間にトップ・アーティストの仲間入りを果たした彼が、早くも新作「I GOTTA GO / ホームウェイ24号」と題したダブルA面シングルを発表する。
両楽曲とも、日々繰り返される日常の中で誰もが感じる気怠さや不安、またそれに反した希望や夢をテーマに、もはやSALU節とも言える独特のリリックとフロウ、フックをBACHLOGICのメロディアスなトラックに乗せて表現している。また「大きい男でありたい けどまだ笑える少年でありたい」という、24歳という若さゆえの苦悩や自問自答がストレートに込められており、青年が大人へと成長する、その美しい蒼さを大いに感じさせてくれる。
さらに、SITE(GHETTO HOLLYWOOD)が手がけた「I GOTTA GO」のビデオクリップでは、楽曲の世界観を巧みに表現した映像の中で、BEASTIE BOYSのMCA、川勝正幸、チャック・ブラウンといった今は亡きポップカルチャーの偉人たちへの追悼の思いを込めたギミックが随所に散りばめられており、6月のMTV BUZZ CLIPにも選出された注目の内容となっている。
「In My Shoes」のリリース以降、多くのファンを獲得した一方で、その新し過ぎる才能と存在感から頭の堅いヒップホップ・リスナーからは誤解を招くこともあっただろうが、今作のリリースをきっかけに、SALUが表現するヒップホップは、彼らのそれとはベクトルもスケールもまるで異なるものであることが証明されるだろう。そういった意味でも、今回のシングルはSALUの今後の方向性や世界観を指し示す、重要な作品となるはずだ。
text: yk
SALU「I GOTTA GO / ホームウェイ24号」
One Year War Music / Lexington
1,000円[税込] ※DVD付
2012年6月20日(水)発売