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デビューアルバム「In My Shoes」のリリース以降、怒濤の勢いでシーンにおける地位を築き上げ、その卓越したスキルと独自の世界観を見せつけているSALUが、新曲「鵠沼フィッシュ」を発表。SALUが以前住んでいたという湘南海岸の1シーンを切り取ったリリックをベースに、レイドバックしたメローな楽曲となっている。

6月にリリースされた「I Gotta Go / ホームウェイ24号」に続く今作は、先述のファースト・アルバムでもBACHLOGICと共にプロデュースを手がけた気鋭プロデューサーOHLDとタッグを組み制作。日本語ラップの歴史に燦然と輝く大名曲「サマージャム'95」と同様のネタ使いながらも、確実にそれをアップデートさせた、"今"な仕上がり。

肩肘張らず、どこか気の抜けたSALU独特のラップは今作でも健在で、高過ぎる気温を少し下げてくれるような、猛暑が続く今夏にはぴったりの空気感。チルアウト感満載のOHLDのトラックとSALUの抜群のコンビネーションがいかんなく発揮されている。

リリース元はもちろん、BACHLOGIC主宰のONE YEAR WAR MUSIC。先日リリースされたAKLO「Red Pill」、また近日発表予定のフルアルバム「The Package」など、確実にジャパニーズ・ヒップホップ・シーンのネクストを切り開く大注目レーベルだ。なお、SALUは11月に渋谷WWWにて初のワンマンライブを敢行予定とのことなので、まずます目が離せない。

text: yk