12 9/04 UPDATE
2010年にKitsunéよりリリースされたデビュー・アルバム「Tourist History」がUKにてプラチナ・ディスクに輝き、全米・ヨーロッパ・日本でも大人気となったTwo Door Cinema Club。以降、世界各国でスタジアムクラスのライブパフォーマンスを披露するなど、名実ともに近年で最も成功したUKバンドとして確固たる地位を確立した。
先日開催されたロンドン五輪の開会式では、聖火入場のシーンにヴォーカルのアレックス・トリンブルが登場し、いかにTwo Door Cinema Clubが注目を浴びているのかを目の当たりにした出来事となったが、この最高のタイミングでリリースされる待望のセカンド・アルバム「Beacon」は、そんなエピソードも大いにうなずける、前作に増して洗練された素晴らしい作品となっている。
ダンサブルなビートと表情豊かなシンセ/ギターサウンドに加え、何といってもアレックスがハイトーン・ヴォイスで歌い上げる、どこまでもキャッチーなメロディ。前作の成功というプレッシャーをものともせず、まさにファンが求めていたTDCCサウンドを忠実に表現しながら、バンドとしてより壮大に進化を遂げた様が伺える。
「Beacon」に一役買ったのはR.E.MやU2、Weezerらの作品を手がけたジャックナイフ・リー。彼をプロデューサーに起用したことで、先述のレジェンド級のバンド達に匹敵するスケールの大きなサウンドプロダクションを実現。今作をきっかけに、TDCCは更なる高みのステージへと駒を推し進めることになるだろう。
なお、12月には来日公演が決定しており東京・新木場STUDIO COAST、神奈川・横浜BAY HALL、大阪・なんばHatchにて、今作を中心としたライブを披露するとのことなので、是非お楽しみに。
text: yk
Two Door Cinema Club「Beacon」
Kitsuné Japon
デラックス盤(2CD):2,730円[税込]
通常版:2,100円[税込]
発売中
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