12 11/07 UPDATE
アンビエント・ミュージックの創始者として多大なるリスペクトを受ける他、ジャンルを飛び越えて音楽シーン全体に影響を与え続けるブライアン・イーノ。1970年代から数えきれないほどの作品を発表し、現在に至るまで精力的な活動を見せる彼が、ソロ作のアンビエント・アルバムとしては今世紀初となる「LUX」をリリースした。
国内では先日まで行われていた、羽田空港第2旅客ターミナルでの先行視聴イベントが大きな話題となり、その発売が心待ちにされてきた今作。元々イタリア・トリノで行われていたサウンド・インスタレーション展での発表用に制作された音楽を発展させた、芸術性の高い作品となっている。
光量の単位である"lux"がタイトルにされている通り、今作では「The play of light=光の戯れ」がテーマとなっており、「Music For Films」、「Music For Airports」、「Apollo : Atmospheres and Soundtracks」といった一連のコンセプト・アルバムに見られる音とテクスチャーにおける、さらなる可能性の追求がなされている。
イーノ史上最も意欲的な作品の一つと評され、またイーノ自身「真に革新的なレーベル」と讃える「Warp Records」からリリースされる「LUX」。アンビエント・ミュージックの開祖自らによって、その最新形が提示される。
text: yk
BRIAN ENO "LUX"
Warp Records / Beat Records
2000円[税込]
2012年11月7日(水)発売
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