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1990年代前半から日本のロック史上において、シーンに多大なる影響を与え続けてきたバンド"ゆらゆら帝国"のフロントマンとして活動した後、2011年9月にシングル「幽霊の気分で」でソロ・デビューを果たした坂本慎太郎。

同年11月に発表され、ゆらゆら帝国時代よりもさらに突き抜けた世界観が広く支持を得たファースト・アルバム「幻とのつきあい方」から一年、遂に待望の新作「まともがわからない」が完成した。来年1月からO.Aされるテレビ東京ドラマ24「まほろ駅前番外地」のエンディング・テーマとして書き下ろされたリード・トラック「まともがわからない」に加え、カップリングに「死者より」、そして劇中でも使用される「悲しみのない世界」が収録される。

山下達郎を彷彿とさせる煌びやかでディスコ・ブギーなトラックに、坂本ならではのオリジナリティ溢れる歌詞。無駄な音を一切省いたアヴァンギャルドな楽曲が、坂本の哀愁に満ちた歌声と美しいメロディを大いに引き立てており、前作から更に深化した坂本のアーティスト性が伺える、完成度の高い内容となっている。

なお、先述のドラマ劇中音楽も坂本が手がけているが、TVドラマの音楽を一から手がけるのは今作が初で、初回限定版にはそのオリジナル劇中音楽集付きの２枚組となる。2013年初頭を飾る最重要シングル「まともがわからない」は2013年1月11日(金)発売。

text: yk