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THINK PIECE

Martin Acoustic Time at Starbucks Coffee
THU. DEC. 21. 2010

おおはた雄一と藤原ヒロシが奏でるリラックスタイム

11 1/12 UP

photo:Kentaro Matsumoto text:honeyee.com

アコースティックギターメーカー、マーティンの主催により、スターバックスコーヒー 銀座マロニエ通り店で不定期に開催されているライブイベント「マーティン・アコースティック・タイム〜一杯のコーヒーと一本のギター〜」。シンガー/ソングライター、ギタリストのおおはた雄一がホストとなり、ゲストを招いてセッション形式で行われているこのイベントの3回目のゲストは藤原ヒロシ。アメリカンフォークミュージックをルーツとする、おおはた雄一と、特にここ数年、アコースティックでのセッションを重ねる藤原ヒロシとの初の組み合わせとなる注目のライブは、ゆったりとリラックスした会場の空気の中行われた。

YUICHI OHATA/おおはた雄一

1975年茨城県生まれ。ブルースやフォークミュージックをルーツとするシンガー/ソングライター、ギタリスト。2004年、1stアルバムを発表。自身の活動に加え、映画音楽、プロデュースや楽曲提供、CM音楽で多くの作品に参加。2010年、盟友ジェシー・ハリス&リチャード・ジュリアンとの共同制作の アルバム『光を描く人』(コロムビア)を発表。SUMMER SONIC 2010やRISING SUN ROCK FESにも出演。 日本各地、そしてニューヨーク、ソウルへとライヴの場もますます広がっている。
http://www.yuichiohata.com/

会場:スターバックス コーヒー銀座マロニエ通り店
〒104-0061 東京都中央区銀座3-7-3銀座オーミビル 1F

 

──
スターバックスの店舗で一連のライブをやられる事となったのは、何がきっかけだったのでしょうか?
おおはた雄一(以下: O )
「マーティンとスターバックスと僕とで何か面白い事ができないかな、というところから自然と話が始まったんです。ギターとコーヒーを介して、心地の良い空間を共有できればいいなと思ってやっています」
──
私生活でもコーヒはお好きなようですし、ご自身の曲でもカフェやコーヒーの曲が多いようですが。
O
「すごい好きなんで、良く飲みます。あと、旅が多いので各地でぷらっとカフェや喫茶店に入ったりする事が多いです。今日もやった曲「いつもの珈琲」は、昔バーで働いていて、そのバーで夜は寝泊まりし、日中は喫茶店で過ごすという時代があって、その時に作った曲で、26くらいのときですかね」
──
おおはたさんは、今日のライブのようなセッションや、他のアーティストのプロデュースをしたりしつつも、基本はソロでの活動を中心とされています。これまでバンドをやってみようと思われた事はなかったのでしょうか?
O
「好きなんですね。割とそういうスタイルが。これまでバンドも何回かやってみたんですが、いろいろと大変でうまくいかなくて」
──
かといって、一人で黙々と活動するというよりは、いろんな方とコラボレートしながらやっていくというスタイルですよね。
O
「そうですね、やっぱりいろんな方と一緒にやるのは好きですね。一番は、やっぱりその人が好きで、純粋に一緒に音楽をやってみたいという気持ちです」

 

──
ヒロシさんも、一人を活動の基本単位としつつも、様々な方とコラボレーションしていくという面では、おおはたさんと共通すると思うのですが、そういう部分で共感する点はあったりしますか?
藤原ヒロシ(以下: F )
「そうですね、おおはたくんのCDは何枚か持っていたり、ギターがすごくうまいんだな、とかそういう事は知っていたけれど、活動についてはそんなに詳しく知っていた訳ではないので、前回ここでライブをやっているのを見て、こういうやりかたなんだ、というのを知って、一緒にやったら面白そうだなと感じましたね」
──
お二人の組み合わせは今回が初めてですよね? 聴いていて、本当にはじめてなのかな?と思うくらい波長が合っていた感じがしたのですが、お二人はいかがでしたか?
O
「最初お会いしたときは、かなり緊張しました。もちろん良く名前は存じ上げていたので、緊張してどうしたらいいんだろうか?と思ったんですけど、音を出したらもう全然大丈夫でした。それに、最初にヒロシさんが出した曲が結構ディープなフォークの曲だったので、なんかすごく意外でしたね」
F
「僕は、こういう本格的に上手な人とあまりやらないんで(笑)すごく楽しく弾けました。放っておけばリードしてくれるっていう。僕が間違えても、弾いてなくても、勝手に進行していってくれるっていうのが、楽ですよね。センシティブというか、すごく音楽家な感じがします」
──
確かに今日のライブでも、そういった雰囲気が出ていて聴いていて心地良かったなと思います。
F
「そうですね、この場所の雰囲気だったのかもしれないけれど、最初からすごくリラックスした感じでできましたね」
O
「僕は始まる前に決まって緊張してくるんですけど、ヒロシさんは全然リラックスしていて、それは本当にすごいなと思いましたね。僕の場合、リードするのはあまりうまくないので、どうしても“のっかりぐせ”があるような気がします」
F
「え、本当?」
O
「今日も、のっかってる気持ち良さが、僕にはありました」