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THINK PIECE

REGAL Shoe&Co.

伝統とモダンの融合

11 2/9 UP

photo:Kentaro Matsumoto text:Shun Inoue

おそらくその靴に、一度は足を通したことがあるハニカム読者も少なくないだろう。
それくらい認知されていると言ってまず間違いはない、それがREGALというブランドだ。
そんな老舗シューズブランドが、満を持して作り上げたコンセプトストア、それがREGAL Shoe&Co.。
あえて大々的な触れ込みはぜず、ごくひっそりとお店はオープンを果たした。
一体このお店には、どんな思いが込められているのか……。直接ショップに足を運び、取材を敢行した。

 

「今までのREGAL SHOESはスーツを着ている方々に非常に強く、レザーシューズにこだわりを持ったお客様がメインでした。それをもっと若いスニーカーカルチャーのなかで育った世代、私たちは“スニーカー世代”と形容しているんですが、この世代にもREGALが持つ歴史と品質、そしてデザイン性に触れてもらいたいとの思いから、REGAL Shoe&Co.を立ち上げることにしたんです」。ショップ開発を推進してきたプロジェクトリーダーの名倉氏が語ってくれた。

そもそもREGALの歴史は、19世紀までさかのぼる。1880年、アメリカのマサチューセッツ州フィットマンに創立。その後、1893年に初の店舗をボストンにオープン、またたく間にアメリカ全土で人気を博していく。1961年には待望の日本初上陸。60年代に起こったアイビールックブームで火がつき、1970年には東京駅八重洲口に国内初の直営店を開店。以来日本でも、その人気は非常に高い。その伝統を踏まえ、新たな挑戦の場として生まれたのがREGAL Shoe&Co.だ。

 

「REGAL Shoe&Co.のコンセプトは“伝統”と“モダン”の融合。だからこそ、店内の作りにもそのコンセプトを感じられるよう意識しました」と名倉氏。ショップ開発時から懇願していたというNUTS ART WORKSによるペイントや独特な質感が印象的な床、アンティークのシューズ用の道具、バーバーから譲り受けたという年季の入った理髪店用のチェアーなどなど。随所にこだわりが入っており、挙げるとキリがないくらいだ。

また、このREGAL Shoe&Co.では多くのファッションブランドとのコラボシューズも展開している。実はREGALの長い歴史のなかで、コラボシューズは60年代以降作られてこなかった。名倉氏いわく「店内にも置いてあるBEDWINのほかに、フェノメノン、Mr. BATHING APE® by UNITED ARROWS、ノンネイティブともコラボシューズは作っていますね」。今後もイメージと合ったブランドとコラボを行っていくとのこと。ほかにも現在数型しかないレディース(ボーイズサイズという表記)も、来シーズンからは型数も増えるそうだ。今後もREGALの長い歴史を踏まえ、さらに現代的なアプローチをしていくことになるだろう。その動向には目が離せない。

 

REGAL Shoe & Co.

[問]ガスリー
03-5778-3052
http://www.shoeandco.jp/