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text: takumi suzuki
デザインをする上で欠かすことができないソフトウェアを数多くリリースしているアドビから、
「Creative Cloud」が発売された。以前の「Creative Suite」と比較してどこが異なり、どう優れているのか。
TokyoDesignersWeek 2013で公開された学生とプロのデザイナーによるコラボレーション作品「color」の製作を通して
Creative Cloudの可能性と魅力を探る。
アドビシステムズ(以下、アドビ)から新しくリリースされた「Creative Cloud」は、アドビのデスクトップアプリケーションから好きな製品を自由にダウンロード、およびインストールして利用することができるメンバーシップ制サービス。これまでのCS(=Creative Suite)からCC(=Creative Cloud)と名称を変え、従来のパッケージ販売は行わず、20GBのクラウドサービスを通じてユーザーの創作活動をサポートする。
Photoshop® CC
世界最高峰のプロフェッショナル画像編集ツール
Illustrator® CC
進化し続けるベクトルグラフィックツール
InDesign® CC
印刷および電子出版のためのデザインツール
Dreamweaver® CC
Webサイト、アプリデザイン、及びコーディング
After Effects® CC
映画クオリティのVFXとモーショングラフィックス
Adobe® Premiere® Pro CC
ビデオ制作・編集
Adobe Muse™ CC
コード記述不要のWebサイトデザイン
その他、CCには19以上のソフトウェアが含まれている。
アドビは、スローガン「Make it with Creative Cloud 新しいスキルで、新しい表現力を」のもと、美術大学生たちとアドビの可能性と魅力を探るプロジェクトをスタート。
2013年夏には、美術大学生を対象とした無料のスキル・アップ・セミナー「Adobeぬけがけ2days」を東京と京都で開催。このセミナーでは、TokyoDesignersWeek2013(以下、TDW2013)で映像プロデューサーを務めたクリエイターチーム“WoW”の阿部伸吾の指導のもと「じっせん!モーショングラフィックス」という講義を実施。グラフィックソフト“Illustrator”や画像編集ソフト“Photoshop”のスキルはあるが映像編集ソフト“After Effects”は触ったことないという美術大学生7名が、“CC”アイコンに動きを付けるモーショングラフィックスを製作した。
秋には、夏のセミナーで製作したモーショングラフィックスアイコンをもとにWoWがインスタレーション化。学生が作ったモーションアイコンが、人の動きに合わせて変化するインスタレーション作品「color」が完成した。
学生向け割引価格ソフトウェア、学生個人版ソフトウェア | アドビ
http://www.adobe.com/jp/education/students.edu.html
明治神宮外苑にて開催された国内屈指のクリエイティヴ・イベント“TDW2013”だが、今回は「CREATIVE fes」をテーマに昨年よりスケールを拡大して開催。その中でもTDW初出展となるアドビのブースでは、セミナーで製作されたインスタレーション作品「color」が巨大プロジェクターで初公開。学生7名が作った7種類とWOWによる3種類を加えた合計10パターンが登場した。その他にも、ノベルティとして各アプリケーションとCCのアイコンがプリントされた非売品のBOX入りキャラメルがプレゼントされていたりと、会場は大いに盛り上がっていた。
「これはごく個人的な見解かもしれませんが、“Adobe Creative Cloud”は常に最新のアドビソフトが使えるというメリットだけでなく、いつでも新しい作業机で仕事をするような、気持ちいい物作りに一役かっていると思います。全く触ったことのないアプリに触る瞬間は、それが必要迫られた場面だったとしてもワクワクするものです。その点でもたくさんのツールがいつでも触れる状態にある“Adobe Creative Cloud”は、新たなトライをするきっかけとして非常に良い環境だと思います」(WoW/阿部)
「“Adobe Creative Cloud”で今後更新されていくアプリや新機能を楽しみにしています。常に時代の流れについていきたいですし、新しい価値観を取り入れられる幅の広い人になりたいですね」(多摩美術大学/内藤)
「今回のセミナーで“After Effects”を身につけたことで、止まっていたグラフィックが命を吹き込まれたかのように動き出すのを見られて嬉しかった。間違いなく作品制作の幅が広がったので、これからも勉強していきたいと思います」(多摩美術大学/古澤)
「色々なソフトをダウンロードして使えるのは凄くいいと思いました。c4dとの互換性がよくなったと聞いたので、立体的なモーショングラフィックスにも挑戦したいと思いました」(武蔵野美術大学/小泉)
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