BAND OF OUTSIDERS Tokyo Store
初の旗艦店に込めた、デザイナー<スコット・スタンバーグ>の想い
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photo: Shoichi Kajino interview: Tetsuya Suzuki
10月12日に、東京・千駄ヶ谷にブランド初の旗艦店をオープンした「BAND OF OUTSIDERS」。
来日したデザイナーのScott Sternberg(スコット・スタンバーグ)を訪ね、
ショップオープンへ込めた想いと、設立10年目を迎えるブランドの今後を探る。
Scott Sternberg / スコット・スタンバーグ
大学卒業後、映画エージェントで5年間働く。
その後、歴代アメリカ大統領のスーツを手掛けるテーラー職人マーティン・グリーンフィールドに
テーラードの技術を徹底的に学び、2004年ロサンゼルスを拠点にメンズの「バンド オブ アウトサイダーズ」を設立。
07年にウィメンズラインをスタート。
http://bandofoutsiders.com/
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- BAND OF OUTSIDERSのスタート時は、それこそ、アウトサイダー、非常にユニークなポジショニングを意識したブランドだったと思うんです。そして、そのユニークさ故に注目を集めたのだとも思います。けれど、今やそのポジション自体が、誰もが共有できる一つのトレンドになっているのではないでしょうか。
- 「僕のゾーンに入ってきたら皆、やっつけますよ(笑)。でも、ファッションは、皆がこぞって作るいわゆる売れ線のものもあれば、とてもユニークなものある。もちろん、いいデザインのものもあれば、なんだこれは?と疑いたくなるようなものもあります。そうしたことは、すべてバランスの問題であり、そして、このバランスの維持がとても難しいのだと思います。これまでの10年は少しずつ過去をふり返りながら創るクリエーションでした。けれど、これからの10年は、このショップをベースに今までのものを前を向いて新しいものを創る10年だと考えています」
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- ショップスタッフが着ているジャンプスーツのユニフォームも良い。高級テーラーによって作られたオーセンティックなスーツをガジェット感覚で着るという、近未来のライフスタイルをインスピレーションとして感じます。ジャンプスーツを着たおじさんのテーラーがいたら、もっといいなと思いますね(笑)。
- 「今までジャンプスーツを着たことはありますか?」
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- ありますよ。ファッションとして(笑)
- 「僕もあります。とても好きです。もちろん、テーラードスーツとは違うものですが、突き詰めれば同じアイデアから来ているんです。僕は現在のラグジュアリーのアイデアは古く感じます。もっと異なる価値を人は求めていると思います。ラグジュアリーブランドの提案は普遍的なものではなく、時代の経済的な問題に影響されています。僕のブランドは一般的なラグジュアリーという価値観に頼らずに、ブランド独自の価値を創っていると思っています」