パリのクラブシーンを聡明期から築き上げてきた、フランスを代表するDJ/プロデューサーの一人、DIMITRI FROM PARIS。
長きに渡り世界中をツアーしながら若い世代へと自分の音楽性、そしてクラブカルチャーを伝導し続けている彼。
20年近いキャリアを持ちながら今なお支持され続けるディミトリのルーツ、そして知られざる日本との関係性に迫る。
ポップ音楽で言えばポール・マッカートニーのWingsというディスコテイストなバンドを好きになり、その後は様々な音楽を自分なりに掘り進めていきました。当時からフランス人の多くはロックが好きでしたが、私は人とは違うものを聴いていたかったので、ジャズやフュージョンに近いソウルや、映画のサウンドトラックを聴いていたのです。自分の部屋でDJの真似事をするようになった頃には、ヒップホップやレア・グルーヴ、そしてハウスを聴くようになっていましたね。“NEW YORK CITY RAP”というイベントでGrand Mixer DXTやAfrika Bambaataaといったアーティストがプレイしているのを観て、DJに興味を持ったのです」