写真左から、Max,Alex,Paul
LQQK STUDIO
NYローカルカルチャーを牽引する、
クリエイティブチームの素顔
16 8/5 UP
photo：Satomi Yamauchi
interview and text：Hiroaki Nagahata
translation : Alisa Yamasaki
2010年、アレックスが中心となって緩やかにスタートしたLQQK STUDIO。当初はRichardson Magazineや
Pilgrim Surf+Supplyなどをクライアントに抱えるプリントスタジオだったが、仲間内の口コミから
LQQKのロゴが入ったキャップやTシャツなどのオリジナルアイテムに火がつき、
今ではニューヨークのローカルカルチャーを代表する存在として日本でも一気に名が広まった。
そんな彼らが、渋谷CONTACTで大規模なクラブ＆ポップアップのイベントGatewayを開催。
L.I.E.S. RECORDS所属のアーティストをメインに据えた強力なDJ陣によるクラブイベント、そして、
ソリッドな立体駐車場跡地にレイアウトされた、LQQK STUDIOやCNY NYCなど、
今のNYローカルシーンを象徴するブランドのポップアップにより、音楽とファッションが交差する
リアルなNYのローカルシーンがそのまま東京へ持ち込まれた一夜となった。
イベントが開場する直前の会場に、彼らを訪ねた。
- ──
- はじめに、今回のイベントをコンタクトで実施することとなったきっかけを教えてください。
- Alex（以下、A）
「もともとコンタクトに関わっているメンバーとは仲が良かったからね。日本に行くときは、ニューヨークで実際に僕たちが目の当たりにしている音楽やDJのカルチャーを持ち込みたいと思っている。LQQKのまわりにあるそういった要素を、ブランドのコンテクストとして知ってもらいたいんだ。ファッションと同じように、ニューヨークで今起こっていることをパーティーという形で日本に紹介することが大事だから」 - ──
- 現地でもこういったパーティーは定期的に開催しているんですか？
- Max（以下、M）
「ファッションというよりも音楽系のパーティーを日常的にやってるかな」 - A
- 「むこうでは月に2回くらい自分たちでDJをやるけど、東京には来られても年に1回とかだから、どうしてもいろいろ凝縮しようとして1回の規模は大きくなるね」
- M
- 「今回のはかなり大きいよな」
- ──
- 最近は特に音楽のほうに力を入れていて、面白いシーンを発信していこうという意気込みを感じます。
- A
- 「それは必然だったんじゃないかな」
- Paul（以下、P）
「洋服を作ったりする前からみんな共通して音楽には関心を持っていたよ。KNOW WAVEではポッドキャストもしていたし、音楽の要素を加えたというよりは“常にそこにあった”という感じだね」 - A
- 「LQQKも最初はただ楽しいからって理由だけでやってたけど、商品がだんだん洗練されてブランドが軌道にのってくると、自然と音楽にも力を入れるようになった。DJとしてもみんな上達して、音楽に対する視点もその流れでさらに洗練されていったんだ」
- ──
- LQQKにとって、インディペンデントであるということはどの程度重要ですか？
- M
- 「クリエイティブなビジョンそのものは僕たち4人から生まれるものだけど、LQQKは友達や家族を巻き込んで成り立っているということを忘れるべきではない。それは、彼らからも自然と影響を受けているから、LQQKは自分たちのまわりを象徴するような存在ともいえる。だから、インディペンデントであることにはそこまでこだわっていないかな」
- A
- 「居心地よくいられる規模、という意味ではインディペンデントなのかもね」
- M
- 「確かに、シーズン毎のスケジュールに縛られたり、店の都合に追われたりしないのはすごくやりやすいよね。数字に振り回されるようなことはまったくなくて、自分たちの納得がいく商品を自分たちのタイミングでお披露目できているよね」
- ──
- このイベントを開催するにあたって、オーディエンスからはどんな反応を期待していますか？
- P
- 「僕たち自身のことや、活動についてもっと深く知ってもらいたいね」
- M
- 「ニューヨークでパーティーしてるような感覚を味わってほしいんだ」
- A
- 「今回のクルーはとにかくクレイジーで華がある。プロデューサーもDJも、ニューヨークでは傑出した才能ぞろいで、彼らを揃えられたことに僕たち自身驚いてるから、それを実感してもらいたいね」
- M
- 「このラインナップがニューヨークで実現したら速攻で売り切れるよ！ そのくらい、最強だと思ってる」
- ──
- 自分たちの中でファッションと音楽は自然な流れでリンクする、ということでしたが、このイベントにおいてファッションと音楽がどうリンクするのが理想だと思いますか？
