AVENGERS
SK8THINGとVERBALが語る、映画『アベンジャーズ』の魅力
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photo: Kentaro Matsumoto text: Akihiro Hayashi
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- スケシンさんがアメコミへ目ざめたきっかけはなんだったのですか?
- S
- 「僕は小野耕世先生の日本版のコミックがきっかけ。それと同じ頃、ラフォーレのオープンと同時に地下にSFの専門店ができて、原宿にはその店に行くために来てたね。でも、高かったんだよね、一冊1500円くらいしたから、自分には買えなかった。買えないし読めないから外からじっと見るだけ。それが78年頃です」
- ──
- 当時の日本では希少なコミックショップで少年時代にアメコミに出会ったスケシンさんが、そのフィードバックを自身のクリエイションに繋げて、それで例えばAPEのグラフィックなどを通じて、今度は逆にアメリカのヒップホップアーティストに影響を与えたという流れはとても興味深い事ですよね。
- S
- 「シーソーみたいだよね。僕はこういうマスクとか大好きだから。基本的にそのままの継続で今こうなっているんです。ところで、キャプテン・アメリカはアメカジっていう感じ。特に、前作の映画『キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー』なんかは多分設定が40年代くらいだと思うから加工がすごいんだけど、その加工の仕方が完全に今のラギッド加工なんだよね。ちゃんとそういう事を意識してデザインされているんだろうけど。だから、『そうか、キャプテン・アメリカはアメカジか〜』と、そういう風にキャラクターに自分で入れこめるところがいいんだよね。ところでハルクはなんだろうな、ハルクに変貌していないときは一番優しそうで、デビット・バナー博士が出てくるとなんかほっとするというか」
- V
- 「デビット・バナーはラッパーですよね!? ハルクはブルース・バナー(笑)。でも実は僕もずっとデビット・バナーと勘違いしていたんですが、あれ、絶対にわざとですよね」
- S
- 「ヒーローの名前って、結構ラッパーの人が使ってるからね。トニー・スタークっていうのもいるし。とにかくそういうキャラクターが個性豊かにいっぱいいるから、どこに注目するかですごく楽しめるね」
- ──
- ヒップホップとの相性も良さそうですね。
- S
- 「そういうところはあるよね、例えばバーバルくんが出てても全然違和感ないよね。僕はバーバルくんが口からラップで攻撃して敵と戦うところが見たかったな」
- V
- 「それいいですね、ぜひ(笑)。こういうヒーローもののグッズは欲しいし、作りたいですよ。実は今回ツアーがあったんですけど、ツアー用に鎧を作ったぐらいなんです。日本の鎧にあこがれているドイツ人に作ってもらって」
- S
- 「甲冑を!? すごいね。なにこれ、ロキ、ロキじゃん、白いロキ!! やっぱりバーバルくんはヒーローっぽいよね」