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THINK PIECE

DJ Fumiya × 鎮座DOPENESS

RIP SLYMEのトラックメイカー、DJ Fumiyaの1stソロ「Beats for Daddy」をリリース!

12 12/3 UP

photo: Satomi Yamauchi interview: Tetsuya Suzuki

RIP SLYMEのDJやトラックメイカーとして幅広く活躍するDJ Fumiyaが、
自身としては初となるソロアルバム「Beats for Daddy」をリリースした。
このアルバムで数多くの個性豊かなアーティストをフィーチャリングした中で、
最も親交を深めたというラッパー鎮座DOPENESSと共に、
アルバムが仕上がるまでの過程とそれぞれの思いを振り返る!

 

DJ FUMIYA

1979生まれ。RIP SLYMEのDJ。
ヒップホップだけにはとどまらない、幅広いありとあらゆるダンスミュージックを飲み込んだトラック作りで異才ぶりを発揮。
他アーティストのプロデュース、楽曲提供、リミックス制作も多い。現在は積極的に、クラブイベントなどでDJプレイしている。
http://huginc.net/
http://bddf.jp/

鎮座DOPENESS

1981年生まれ。2004年より活動開始。
ヒップホップ、ブルース、レゲエなど様々な音楽がミックスされた音楽性と、フロウや韻における際立った独創性を持つ。
ブルージーかつフリーキーな唄心をあわせ持つ異才のMC兼ヴォーカリスト。
http://www.chinzadopeness.com/

 

──
DJフミヤさんとしてのファーストソロアルバム「Beats for Daddy」に鎮座DOPNESSさんが参加した経緯がどのような感じだったか教えて頂けますか?
DJ FUMIYA(以下: F )
「元々テイさんの紹介というか。で、鎮くん(鎮座ドープネス)のライブにも遊びにいくようになって、そのときに『アルバム作ってるから一緒にやらない?』と」
──
フミヤさんは今まで沢山のラッパーやミュージシャンをフィーチャリングしたり、プロデュースして来たわけですが、今回のソロ・アルバムではポイントでゲストアーティストに声を掛けたのですか?
F
「今回はトラックが先にできていたので、トラックに合わせて選ぶっていう感じで、アルバムを通して何かがあるっていうのは無いですね。それぞれの曲でバラバラの基準です。それが結果的に異なる個性の人達が集ってくれたので、コンピっぽい仕上がりになったと思います」

──
トラック自体にとてもキャラクターというか、それぞれ個性がありますよね。いろいろなタイプの人をフィーチャーするという発想でトッラクの制作を進めていったのですか?
F
「いや、何も考えずにトラックだけバンバン作っていて、途中まで作ったのをこれ誰々に歌ってもらったら合うかもな考えながら仕上げていく感じでした」
──
鎮さんはフミヤさんのトラックに、どんな事を感じながら歌詞やライムを乗せていきましたか?
鎮座DOPENESS(以下: C )
「RIP SLYMEをずっと見て来た人間なので、『おおー、ここまで来たか!』って。会って自然と一緒にやることになったので。17歳の自分に自慢したいですね(笑)。で、同時に緊張感もありつつ」
F
「途中難しそうですよね」
C
「四つ打ちのトラックだったんですけど、ラップ載せるのが難しいなあと思って。フリースタイルと四つ打ちは、得意なんですけど、作品とするのは難しくて。これが改めて自分が向き合ったことですね」
F
「結構長くかかって。今日は飲んで終わりってこともありましたし」
C
「とにかく俺が災難続きの時期にフミヤさんと取り組むことになったので……。思い出深いですね」
F
「フリスビーやったりしたね」

 

C
「俺がとりあえず、おもちゃを持っていったりして。『こんなの知ってます?』って。親交を深めるっていうのが最初のテーマ(笑)」
F
「うん。鎮くんとは非常に(親交を)深めることができた(笑)。一曲にここまで時間をかけたのは初めてだったから。途中で、あ、もうこの曲できないのかなって思った」
C
「俺ももうこの曲できないかなって。あの時は、振り返ってみるとまじ大変だった。5kgとか痩せてましたもん。風邪ひいて」
F
「そうだよね。言ってたもんね」
──
なんか、二人は随分『大人とこども』感ありますね(笑)
C
「すごい先輩って感じあります。2歳くらいしか変わらないけど」
──
フミヤさんは自分のアルバムとなると、今まで作ってきたものとはやはり違うものですか?
F
「そうですね、良い意味で力抜けるっていうか。さらっと出てきたものを形にするっていうか」
C
「その気持ちなんだっけ?」
F
「ご無沙汰だぞって(笑)。リップのメンバーもPV見て僕がすごく生き生きしてるって。リップの時よりも生き生きしてるって(笑)。自分だけシュンってしてるのもあれだからってのもあったけれど、鎮くんに『もっと元気だせよ!』みたいなこと言われたりして。俺がいきなり元気なかったら駄目だろみたいな(笑)」
C
「俺もけっこう元気無いですからねー(笑)」
F
「だから自分に言ってるんだよね」
C
「他のゲストアーティストはいかがでした?」
F
「いや、皆さんは割とサラッて、録って帰るみたいな(笑)」