honeyee.com|Web Magazine「ハニカム」

Mail News

THINK PIECE

Hennessy artistry:
LARGE PROFESSOR × DJ KRUSH

シーンのレジェンド達による夢の共演が実現。

12 11/2 UP

text: yk

 

──
自分の中に確立されたスタイルを持ちながらも、常にフレッシュでいるために意識されていることはありますか?
LP
「シーンの中での自分の役割をしっかりと認識することだ。俺にとってはそれがヒップホップのルーツを次の世代に継承していくことだと思っている。流行が変わる度に自分自身も変えていたら、あまりにも短い人生になってしまうぞ。俺はもっとゆっくり、神から与えられた自分の人生を楽しんでいたいんだ」
──
今はお二人の音楽を聴いて育った世代が新しいシーンを作り上げようとしていますが、そういった動きはどのように感じていますか?
K
「今はネットを開けば、アーティストが使っている機材からサンプリングの元ネタまで全部分かってしまう時代でしょ。それが逆に大変だと思うよ。全部が机の上に並んでいる状態で、何をすればいいんだという感じのまま曲を作っているから、皆同じような機材を使って同じような音を作っている。でもこのカルチャーを繋いでいくのは次の世代だから、なんとか頑張ってほしいよ。俺も孫が小学生になったから、そろそろDJを教えちゃおうかなと思っているんだよね(笑)」
──
次世代を担う若いアーティスト達に何かアドバイスはありますか?
LP
「自分の道を究めろ。そしてもしそれで飯が食いたいなら、ビジネスのことも多少は頭に入れておけ、ということだな」
K
「趣味でやるのか、それで飯を食うのかでアドバイスも大きく変わるよ。もしプロとしてやるなら、他人と同じ事をやっていても絶対に通用しないから、そのことを常に頭に置いて、自分にしかできないことを考えなさいってことだね」

──
Hennessy artistryは異なるジャンルやスタイルの融合をテーマに、シーンの活性化と新たなカルチャーの創造を目的に設立されたプラットフォームですが、こうした動きに関してはどのように思いますか?
K
「お酒と音楽をキーワードにして人の血を騒がせるというのは、すごく有意義なことだと思うよ。アーティスト同士だけでなく、それはお客さんにも伝わるし、それが次の世代にも繋がるかもしれないからね」
LP
「アルコールと音楽は相性バッチリだからな。Hennessy artistryは最高だよ」
──
Large Professorさんは今年アルバムをリリースされましたが、反応はいかがですか?
LP
「いままでにないくらい良いよ。最高の作品ができたと思っている」
──
KRUSHさんのニュー・アルバムのリリース予定はいかがですか?
LP
「今作っているところで、来年前半には出せるといいな。ここ数年はツアーで世界中を周っていたから前回の作品からは大分時間が経ったけど、アイディアはたくさんあるし、良い作品になると思うよ」