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THINK PIECE

DJ MAAR presents Harajuku DJ Culture School

DJ MAARプロデュースのDJスクールが開校!

13 9/20 UP

photo: Ryu Kasai (top) text: yk

国内クラブシーンにおいてDEXPISTOLS、また近年ではSupermaarとしても大活躍中のDJ MAARが
全面的にプロデュースを手がけるDJ講座“Harajuku DJ Culture School”が開校。
DJ MAARを中心に豪華なゲストスピーカーが登場し、 ジャンルや年齢を問わず楽しく、タメになる講義を展開する。
ソフト・ハードの進化よりDJがよりポピュラーな存在となった今、
シーンの最前線で活動するDJ MAARがレクチャーするその授業内容とは。

 

──
MAARさんが講師を務めるDJスクール“Harajuku DJ Culture School”が開校されるとのことですが、内容的にはどういったものなのでしょうか?
「DJに限らず、一つのことをとことん楽しむためには最低限知らなくてはならない知識と、身につけなければならない技能があると思うんです。今では誰でも簡単にDJができてしまう時代ですが、突き詰めていくと必ず壁に直面する時がくるんですよ。そうなる前に、自分がこれまで経験してきたことを通して生徒さんに教えたり共有したりすることができればいいなと。その知識がなければプロフェッショナルではないというような免許的なものではないのですが、やりたい事をやり続けて面白いものを生み出すためのアイディアやヒントとなるものを共有できる場にできたら面白いなと考えています」
──
講義のペースもかなりタイトに行われるようですね。
「週1回を予定しています。実は講義の内容もまだ決めていないのですが、予備校みたいにあらかじめ“1年間のコースはこれです”という風にはしたくなくて、授業を進めながら必要に応じて色んなコースを増やしていきたいと思っているんです。曲を作ることに興味を持つ人がでてきたら初歩的なDTM講座や音楽理論、音響に興味を持つ人がでてきたらスピーカーの音響工学、というように少しずつコースを充実させていきたいんですよ。はじめから内容を設定してしまうよりも、その時の状況に応じて必要なものを足していく方がシンプルかつ合理的だと思うので。だからスクールの終了期限も決めていないし、同じ講座をリピートすることだってあります。途中で新しい機材がでてきたらそれを皆で触ってみたいし、あと今考えているのはJOMMY先生による“クラブでかっこ良く小躍りするため”の講座(笑)。本気のダンススクールはたくさんあるけど、小躍りを教えてくれるスクールはないじゃないですか(笑)。JOMMYはクラブで軽く踊っていてもすごくかっこいいから、足の動かし方やビートの取り方だけでかっこよく見える踊り方を教えてほしいんですよ。そんな風に、音楽とDJとクラブに関係することなら分け隔てなく何でもやってみたいと思っています」

 

──
しかしそれだけのコンテンツを毎週行うとなると、かなりの労力を要するのではないですか?
「そうですね。午後9時からの1時間、場合によっては2時間行う日もあります。僕も全部出られるわけではないので、例えば機材の講座の日はメーカーの人に来てもらって講義をしてもらったりする予定です。とはいえ僕もなるべくいるようにして、生徒さんと一緒に勉強していけたらと思っています。先日プレセミナーとして授業を行ったのですが、人にものを教えることはすごく難しいと同時に、自分にとっても勉強になると感じたんです。もちろん自分が教えられることは教えるつもりですが、自分も生徒の立場になって一緒に学んでいくというスタイルを取りたいと思っています。なので、スクールというよりはホームパーティの延長のようなイメージで講師・生徒の立場ではなくフラットに音楽を学んでいく場所にしたいんですよ」

──
先の講座の内容が決まっていないとはいえ、現状決定している講座にはどのようなものがあるのですか?
「まずはDJとして最低限知ってほしい知識を学ぶ講座とDJ機材の使用法初級を2週やって、その間にPIONEERの方をゲストに最新のCDJやRekordboxというアプリの使い方、またNative Instrumentsの方にTraktor使用法の初級を教えてもらえればと考えています。僕自身Traktorを触ったことがないので、イチ生徒として学んでみたいと思っています。その後はまだ未定なのですが、ここからどのように派生させていけるか楽しみですね」