James Blake interview in NYC
音楽の境界線を破壊し超越していく孤高の存在
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interview & photo: Erina Uemura transcription: Alan Rice
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- Mount Kimbieとの関係について教えてください。彼らの「Maybes」という曲のリミックスを手がけていますね。
- 「彼らは僕が今まで出会った人の中で、一番素晴らしくて好きな人たちで親友でもあるんだ。Mount KimbieのKaiと僕のバンドのギタリストRob McAndrewsはすごく良く似ていて、いつも間違われているよ（笑）。Mount Kimbieのニューアルバムは驚くほど素晴らしくて僕はツアーバスの中でいつも聴いてるんだ。彼らも日本に連れて行けたらいいのにな。そしてRobの新しいアルバムもすばらしいんだ。Airheadっていう名義で活動してるんだけど知ってるかな？そして同じく彼とも親友で、僕と彼はしばらく一緒にやってるんだけど彼はいつも僕の好みの音楽を作ってくれるんだ。彼のプロデュース力はすごいんだよ。今ピッチフォークのインタビューを受けているよ」
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- ダブステップの神童と呼ばれる事についてどう思いますか？
- 「分からない。それってとっても奇妙だと思う。ダブステップの神童・奇才はSkreamだと思うんだ。彼はDigital Mystikz（*ロンドンのダブステップのプロデュースチーム）やUK Garage（*ハウスよりも歌に重点を絞ったジャンルでUK GarageはJazzとの融合を果たしたサウンド）から彼特有のダブステップを見い出したんだ。Skreamの最初のtuneは彼がまだ14〜15歳くらいの歳に作ったんだよ！ 彼はいわゆるダブステップの開拓者でもあり、彼こそが神童・奇才だよ」
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- それでもあなたの出現によりダブステップとは無縁だった人達もその存在について知る事が出来たと思うし、あなたの作り出す曲はソウルでもあり、R&B、ポップで、そしてヒップホップとも融合している唯一無二の存在であると思うのですが。
- 「そう言ってもらえると光栄だよ。僕は指揮者にもなれると思う」
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- 学生の頃、クラブミュージックに出会って衝撃を受けて音楽制作をスタートするきっかけになったそうですが、最近で衝撃を受けたアーティストはいますか？
- 「うーん、、、Jeremih（*2009年にリリースになった”Birthday Sex”がクラブシーンでヒットしたシカゴのブラックシンガー）のミックステープかな。彼についてまだ言及してる最中なんだ。彼はすばらしいアーティストだと思う。そのミックステープは『Late Nights』って言うんだけど本当に最高なんだ。あとさっきも言ったけどMount Kibieは僕にとって良い影響を与えてくれた。最近ではないけどMahalia Jacksonも僕に衝撃を与えてくれたすばらしい歌手の一人だよ。ステージに出る前にはよく彼女の曲を聴いてるんだ。彼女のように上手く歌えますようにってね」
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- オフのときはどうすごしていますか？
- 「チェスをしているよ。あとはたくさんの本を読んでるよ。他には友達と遊んだり、と言っても今の僕には彼女と居れる時間がすごく貴重だから時間が許す限り彼女と過ごしているよ。他には、ちょっと前まではFacebookの『Farm Ville』（*農場を耕したり家畜の世話をするオンラインゲーム）にハマってほとんどオタクのように毎日やってたんだ。子供の頃はプレイステーションから入ってゲームにハマって『天誅』や『クラッシュ・バンディクー』もやってた。PCではDiablo 2を2年間ずっとやってたし、その後ニンテンドーに出会ってゲームキューブでひたすらスマブラ=スマッシュブラザーズをやってたね（笑）」
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- 東京単独公演、FUJI ROCK フェスティバル、そして来月にはジャパンツアーの予定ですが、日本での反応はどんな感じですか？
- 「これだけは言わせてほしいんだけど、日本は世界中のどこよりも良い反応を示してくれるんだ。僕のレコードをどこの国より買ってくれるし。日本のエレクトリックチャートで一位を穫ったんだよ。感動だよ！ 日本人はとても良い感性を持ってると思うんだ。そしてショウでは彼らからのリスペクトを感じるし、また彼らから謙遜ということを学んだよ。僕の国と日本は全く異なるようで実はとても似ている文化の国だと思うんだ。僕らは長い歴史がある。だから日本を訪ずれるときいつもホームに戻ったような気持ちになるんだ。だから日本に住むことは簡単にも思えるんだ。僕の昔のフラットメートは日本人だったんだけど、前に日本へ行った時にそのフラットメートだった彼女が色々日本を案内してくれて、そして彼女の祖父母のご自宅に招待してくれたんだ。その家はいわゆる日本の古き良き家で、そこで一晩過ごしたんだけど、初めて畳の上で布団で寝たんだ。その時の眠りが生まれて初めて一番深い眠りでリラックス出来たんだ。すばらしい体験をしたよ。そのすばらしい体験をしたからという訳じゃないんだけど、今日本について勉強しているんだ。もし君がベジタリアンになるとしたら、ベジタリアンについて学ぶべき為の本を読むだろう？ それと同じように僕はとても日本が好きだから、時間があるときは日本の事を学ぶために日本についての本をいくつか持っていて読んでいるんだ。日本食も大好きだから日本食に関する勉強も始めたところさ」
James Blake 「Overgrown」
UICP-1154 /2,548 （TAX INCL.）
日本盤ボーナス・トラック収録
ユニバーサル インターナショナル
James Blake Japan Tour 2013
6月4＆5日 東京 新木場 STUDIO COAST ＊ソールドアウト
[問] SMASH tel: 03-3444-6751
6月6日 名古屋 ダイアモンドホール
[問] JAIL HOUSE tel: 052-936-6041
6月7日 大阪 Namba HATCHI
[問] SMASH WEST tel: 06-6535-5569
