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THINK PIECE

Tame Impala
Coachella 2013 Interview

次世代のサイケデリックムーブメント

13 7/16 UP

interview & photo: Erina Uemura transcription: Nona Washington

 

──
ステージ上ではいつも裸足でエフェクターを使用していますね。
K
「いつから裸足でステージに立ったか覚えてないんだけど、もう靴を履いてエフェクターを使う事は無理だな。ステージ上で靴を履くとバランスを取れなくなって倒れそうになるんだ。ちなみに普段の生活ではもちろん靴を履いてるよ(笑)」
──
メンバーのJayは今年になってから、ドラマーからキーボードに変更しましたが、どういういきさつがあったのですか?
K
「僕らはみんな色々な楽器を演奏してきて、誰がどの楽器を担当するのか特に決まってはいなかったんだ。気分転換に楽器を交代したりもしていたしね。Jayは少しドラムに飽きてしまっていて、もっとメロディックなチューンを奏でたかったみたいだよ。そんなときにタイミング良くJulienがドラマーとして参加してくれたからちょうど良かったよ」

──
Julienは以前は他のバンドでプレイしていましたか?
Julien(以下: J )
「フランスでいくつかのバンドでプレイしていたよ。主にTahiti 80とかね。Tahiti 80は日本でも大人気だよね!」
──
世界各国のフェスティバルに出演されていますが、最もエキサイトしたフェスはありますか?
K
「Summer Sonic! 僕らが出演したときはまだデビューアルバムが発売されていなかったのに、すごく盛り上がったんだ! 特に大阪はすごく良かったね! 今年のFuji Rockもすごく楽しみなんだよ! 山の中で演奏するって初めての体験だからさ」
──
メンバーの皆さんは現在もオーストラリアに住んでいるのですか?
K
「Julienはフランスだけど、他のメンバーはまだオーストラリアに住んでいるよ。でも徐々にホームと呼べる場所が減ってきている気がする。僕はに関してはもはや家が無いような感じだよ。だって今、僕はNick(ベーシスト)の家でNickの両親と一緒に住んでいるんだよ(笑)。僕の荷物はほとんどが倉庫に入っている状態なんだ。ツアーとかで世界中を移動しているからね。これからは僕も含めてみんなそれぞれ別の場所へ動いていくんだと思うよ。オーストラリアの魅力はビーチがキレイなところかな。他の街に行くまで気づかなかったけど、パースは特に時間がゆっくりと流れているよ」

 

──
有名になってから地元の反応は変わりましたか?
K
「特には変わらないかな。少しずつショーをやる会場が大きくなっているけどね。オーストラリアは結構地元意識が強いから、あまり他の国の音楽とか聞く傾向がなくて…。オーストラリアではものすごくビッグなバンドでも他の国では無名だったりして、他の国とのコネクションが途切れているような感じだよ」
──
前回の日本での演奏から数年経っていますが、今回の来日ではどのようなステージになると思いますか?
K
「僕らのステージは常に進化していると思う。ショウでは新しい機材を使ったり、曲にアレンジを加えたり。少しでも新しい事が出来れば(新曲とまではいかなくとも)、エキサイトしたステージになると思うよ。どんなにその曲を愛していても、常に同じ演奏していたら退屈になってしまうからね。ちょっとでも演奏を変化させてファンに楽しんでもらいたいと思って努力しているんだ」
── バンドメンバーのベーシスト ニックはこのインタビューの後、彼自身のバンド活動に専念する為Tame Impalaを去った。現在は彼らと兼ねてから親交のあるThe GrowlのシンガーCam Averyがベーシストを担当している。──

 

Tame Impala 「Lonerism」

UICO-1243
2,300円[税込]
発売中

TAME IMPALA出演 FUJI ROCK Festival 2013

日時:2013年7月26日(金)
http://www.fujirockfestival.com/