HIBANA
廣木隆一監督、主演の林遣都、波岡一喜が語る
ベストセラー小説『火花』のドラマシリーズ。
16 6/13 UP
photo: Aya Yamamoto
Interview&text: Aika Kawada
stylist: Yonosuke Kikuchi(Kento Hayashi),Masahiko Kuroda(Kazuki Namioka)
hair&make-up: SAYAKA(Kento Hayashi,Kazuki Namioka)
- HK
- 「撮影の中盤くらいに監督が現場でモニターを見せてくれたんですが、吉祥寺の街で波岡さんと二人で歩いている夜景のカットがめちゃくちゃ格好良かったのを覚えています」
- N
- 「二人で吉祥寺から上石神井のほうまで色んなところを歩くシーンが繰り返し出て来るのですが、一回、プライベートでも新宿から一時間くらい歩いてみたんです。そのときも同じような感じでしたね。俳優同士の話でしたけど。『もっと売れたいけど、どうしたらえんやろ』という」
- ──
- お二人は徳永と神谷と同じような関係性なのかなとお見受けします。共演してみて、お互いにどういった感想をお持ちですか。
- HK
- 「徳永が神谷を見ている目線が、僕が波岡さんを見ている目線と近いんだな、ということは台本を読んで感じました。同じ仕事をしている先輩への尊敬、憧れもあり、それ以上に人として、一人の男として惹かれるんです。自分にないものがあって、純粋に面白いと思いますし。波岡さんとは十代の頃にはじめてお会いしているんですが、今回その感情が更に高まりました」
- N
- 「俺も同じです。何か付け加えるとしたら、神谷と徳永みたいな関係性が日常的にもちょっとずつできてきているように感じていて、でもいざお芝居をはじめたら、すごく遣都を尊敬できるし、尊重できるし。『そうやるなら、こうやろうかな』みたいに、成長させてもらった気がしますね」
- ──
- 190ヵ国に今後配信されると伺いました。そのことについて何か思うところはありますか。
- HK
- 「漫才やお笑いが身近に感じ、感動させた原作ですから、映像でも同じ、いやそれ以上の感動を一人でも多くの人に届けたいと思って演じました。でも実のところ、日本で試写を上映することすら実感が持てなかったんです。だから、海外でどういう反応をされるのかなんてもう全然想像できないです。漫才の本番や練習中に出るちょっとしたやりとりとか、どこまで伝わるのかな、というのは気になっています」
- N
- 「僕は6月以降に海外に行って、『Oh, Kamiya!! 』って言ってもらえたら、すごく嬉しいですね。あと『なんでやねん』を英語でなんと言うかが気になっています(笑)」
- HR
- 「日本の文化の中でも限定された部分を扱っている作品なので、どこまで通じるのかわかりませんが、マンガプラス、漫才プラス、というように興味を引くかな、という気もしますし。“若者の物語”は日本固有のものではないので。だから、色々な国の人も共感できる部分があると思っています」
『火花』
キャスト:林遣都 波岡一喜
門脇麦 好井まさお(井下好井) 村田秀亮(とろサーモン) 菜 葉 菜
山本彩(NMB48/AKB48) 染谷将太 田口トモロヲ 小林薫
総監督:廣木隆一
監督:白石和彌 沖田修一 久万真路 毛利安孝
原作:又吉直樹著『火花』(文藝春秋 刊)
全10話(約450分)、全世界同時配信中!
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