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THINK PIECE

Jamie xx

ジェイミー・エックス・エックスという才能。

16 1/22 UP

photo: Kazumichi Kokei
text: yk

「Floating Pointsが大好きです。一人のオーディエンスとして聴くときも、そういったスタイルのDJの方が好きなんです。淡々と一つのグルーヴをキープしていくプレイの良さも理解していますが、個人的には予想できない曲をかけているほうがエキサイティングできますし、自分もそういうDJでありたいと思っています」
──
DJにしても作曲にしても、Floating PointsやFour Tetといったアーティストとすごく共鳴する部分が多いのではないかと思っていましたが、いかがでしょうか?
「彼らは友達だし、一緒にDJすることも多いので、お互いに影響し合っていると思います。Four TetのDJもさっき言ったようなスタイルですよね。確かに楽曲制作にしても、彼らの曲は大好きですね。Floating Pointsが昨年末にリリースしたアルバム『Elaenia』も素晴らしかったですし。他にもCalibouやJohn Talabotも共感できるアーティスト達ですね」
──
『In Colour』がリリースされてから半年ほど経ちますが、反響はいかがですか?
「まだ半年しか経っていないんですね・・・。リリース後、ツアーで世界中を旅しているので、もっと長く感じます。反響は素晴らしくて、当初の自分の想像を超えたものになっています。

バンドのときよりも大きい会場でパフォーマンスさせてもらえることが増えたのですが、それはDJとして僕にとっては大きな挑戦でした。アルバムを評価していただいているからこそ、今そのような活動ができているのだと思います」
──
2012年にThe xxとして取材させていただいたときに、The xxはJamieにとって”仕事” であり、Jamie xx名義は”プライベート”に近く、より音楽を楽しめる場所だとおっしゃっていましたが、それは今も変わっていませんか?

 

「当時はThe xxとして3年間もツアーをしていたので、それが”仕事”のように感じてしまっていたんだと思います。その反面、自分のアルバムを作るときは、オフのような感覚で音楽を楽しめていました。でも今は逆にJamie xxとして忙しくなってしまって、こちらが”仕事”みたいな感じがしています(笑)。だから今はThe xxとしての制作が楽しみになっているんです」
──
今作にもThe xxのメンバーであるRomyやOliverが参加していますが、バンドとしての活動にも今後期待できるということでしょうか?
「今まさに取りかかっているところです。いつリリースできるのかはまだわかりませんが(笑)」
──
メンバーの参加はわかるのですが、今回はその他に、” I Know There's Gonna Be (Good Times)”という曲でYoung ThugとPopcaanといったラッパーがフィーチャーされていますね。素晴らしい曲に仕上がっていますが、これまでのJamieの作品からすると意外な人選だ感じました。

「純粋に好きなラッパーみんなにメールをしてお願いしていたら、彼らがOKしてくれたんです。もともとはそれぞれ別々の曲でお願いしたいたのですが、試しに同じトラックに2人を合わせてみたらうまくハマったんです。彼らとは全部インターネット上でやりとりをしていて、顔を合わせていないのですが、一体感のある良い曲になったと思います。実はこの曲にはヴォーカルをSamphaに頼んだりと、いくつかバージョン違いがあるんです。まだリリースしていませんが、そのうちにできたらなと思っています」
──
今後もツアーが続いていくのですか?
「そうですね。夏には世界中のフェスティバルへの出演が決まっています。今は平日はロンドンでThe xxの制作をしながら、毎週末Jamie xxとして世界中でDJをする生活を送っています。近々、The xxとしての新作も皆さんに発表できると思うので、是非楽しみにしていてください!」

 

Jamie xx『In Colour』

Young Turks / Hostess Entertainment
2,371円[税抜]
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