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THINK PIECE

ATOMIC FLOYD

ライフスタイルにとけ込む、テクノロジーとスタイルの融合。

10 6/7 UP

Photo: Masaki Sato Text: honeyee.com

ハイエンドなヘッドホンを目指し、2007年に設立されたオーディオ・メーカーの『ATOMIC FLOYD』。
市場に流通している既存のコンポーネントを使用せずゼロから設計するなど、約3年を製品開発に費やし、
2008年12月に第1号機となるヘッドホンをリリース。ヨーロッパでリリースされた製品は、
瞬く間にメディアに取り上げられ注目を浴びる。最先端の技術と素材によって、
良質なサウンドとスタイルを提供するヘッドホンは、イギリスのApple Storeやパリのコレットでも販売され、
音楽ファンやファッショニスタからも絶大な支持を得る。2009年11月には日本上陸を果たし、
現在、Apple Storeをはじめ120を越える量販店で販売されている。ATOMIC FLOYDの生みの親であり、
同社代表のJames Strongが来日。彼と彼が率いるプロフェッショナルな集団が、ヘッドホンの開発に情熱を注ぐ理由、
そして、彼らが目指すベストプロダクトについて話を聞いた。

 

──
ATOMIC FLOYDのプロダクトの特徴を教えてください。
「ATOMIC FLOYDの製品は、厳選した素材とコンポーネントにより良質なサウンドを体験することができます。カナル式と耳掛け式があって、iPhoneやBlackBerryで通話ができるマイク・リモコン搭載の製品もあります。ケーブルの導線にはOFC(無酸素銅)ケーブル素材、ケーブルの皮膜には防弾チョッキに使われるケブラーという素材を採用しているのでとても丈夫です。イヤーキャップは外れやすいので、耳にあたる部分には柔らかいシリコン、あたらない部分には固いシリコンを使い、外れにくくする工夫がしてあります。耳掛け式は、柔らかなチタニウムを採用し、付属のアジャストツールを使ってイヤホンを簡単にベストポジションへ調節できるので、長時間の使用でも疲れにくくなっています。音がいいだけでなく、つけ心地がいいということが特徴です」
──
ATOMIC FLOYDを設立する前は何をされていたのですか?
「設立前はphilipsに10年程いました。そこでヘッドホンの開発とデザインに携わり、ノウハウを学びました。ATOMIC FLOYDには、NIKE、adidas、shure、philipsといった素晴らしい会社で経験を積んだデザイナーとエンジニアが集結しています」

HiDefDrum AcousticStieel™に搭載、スマートフォンで通話ができるマイクつきリモコン。イヤホンで音楽を聴いていても、リモコンボタンの操作だけで通話に切換えが可能。

 

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ヘッドホンに特化したブランドとしてスタートしたのですか?
「デザイン性にも機能性にも優れたヘッドホンのみを作るメーカーとしてスタートしました。音楽を聴くことで気分は変わりますし、落ち込んでいるときに音楽を聴いて気持ちが上がったりします。いいヘッドホンを作ることで、音楽を聴く人たちの助けになりたい、人が幸せになるための手助けをしたいという想いがチームにありました」
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ヘッドホンを重要視しているのは、趣味的な部分が大きいのですか?
「自分自身、音楽が好きというのもあります。みなさんも通勤時間に音楽を聴くと思いますが、仕事から離れた瞬間、その時間を性能がいいヘッドホンがあることで充実させてほしいと思っています」
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ATOMIC FLOYDは、ライフスタイルにとけ込む感覚がずば抜けて新しいと感じます。
「ヘッドホンを毎日身につけるアクセサリーとして考えている部分があります。例えば時計やメガネのように、ハイパフォーマンスなだけでなくデザイン性があって、毎日の生活にとけ込むものを作りたかったのです」

AirJax Titanium2™に付属する専用アジャストツール(六画レンチ式)で、簡単にイヤーフックの位置を調節することができる。