honeyee.com｜Web Magazine「ハニカム」

「ラップ大恐慌」。そんな言葉がシーンで囁かれるなか、サンプリングというオーセンティックなHIP HOPマナーを踏襲しながらも、斬新なサウンドを構築することで幅広いリスナーからの支持を受けるDJ DECKSTREAM。その彼がT-BOZ、MOS DEFら、現在のシーンを築き上げてきたレジェンドたちをフィーチャーしたニューアルバム“DECKSTREAM SOUNDTRACKS 2”をリリース。「ラップ大恐慌」を打開するニュークラシックについて語る。

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このアルバムは「無償の愛」をコンセプトに制作されたそうですが、メロディアスな曲が多く収録されているのも、コンセプトが反映された結果なのでしょうか。

「そうですね。『無償の愛』というコンセプトをもとにした世界観を表現するにあたって、一番適した音がグランドピアノやローズピアノなどの鍵盤楽器の音でした。単にそういう音が好き、という理由もありますけれど」

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アルバムには千葉淳二さんというピアニストの方が参加されていますね。千葉さんと曲を作るようになった経緯を教えて下さい。

「千葉さんとは友人を介して知り合って、過去にも千葉さんに色々と手伝っていただきながら曲を作ってきたんです。アルバムにインストの曲を収録するのは初めてでしたが、千葉さんは僕が言ったことをよく理解してくれますし、気持ちをストレートに伝えることができるので、制作もスムースにいきましたね。僕の音楽の世界観を構築していくにあたっては欠かせない人物の一人です」