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THINK PIECE

DAFT PUNK
"RANDOM ACCESS MEMORIES"

遂に発売開始! 全世界待望のDAFT PUNK 4thアルバム。

13 5/21 UP

photo: Shoichi Kajino

 

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1stシングル“ゲット・ラッキー”で何を歌っているか教えてください。またあなた達がこの曲に込めた想いやリスナーに伝わってほしいことは何ですか?
「ファレルが受けたインタビューにもあるけれど、歌詞の大部分は彼が書いたんだ。この歌詞はダンスフロアの人間同士の触れ合い、ハプニング、男女が惹かれ合い感じることについて書かれている。パーティというものについて色々感じ方があると思うけど、このアルバムではダンス・ミュージックが、もしかしたらある一面では肉体的な誘惑にまつわるものになり得るけれど、それは攻撃的なものではなく、誰もが楽観的な気持ちで、そして一緒に楽しく過ごすことができるということを表しているんだ」

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今回コラボレートしたアーティストに関して、人選に関して意識されたされたことは何ですか?
「コラボレーションの対象となるミュージシャンは、僕たちが敬愛し最高だと思う人たちをランダムに、または友情や日頃の繋がりを基本として、自然な流れで人選したよ。もちろん、根底にあるのは僕たちが愛する音楽だね。音楽家としてではなく、音楽愛好家としての立場で考え、色々なレベルで僕たちにインスピレーションを与えてくれる人々を念頭に置いて選んだんだ」
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本作では13曲目の“コンタクト”以外はサンプリングを使わなかったそうですが、本作のレコーディングでこだわった点を教えてください。
「このアルバムは“妥協を一切許さない”ことに成功した作品だよ。すべてにおいて一切妥協はしなかった。徹底すること、納得するまで試した多数の試行錯誤すべてが長時間を要した理由だよ。今まで、僕たちは自宅にあるホーム・スタジオで音楽を作ってきた。ある意味、家のスタジオ規模でも音楽が作れるということを示せたのは良かったけれど、今回のようなレコーディング・スタジオで本格的にレコーディングをするという機会に恵まれることが出来て良かったと思っているよ」

 

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日本との関わりでいうと“ディスカバリー”での松本零士さんのコラボが代表的ですが、あなた達にとって日本とは?
「僕たちと日本の関係はもっと超越したものだよ。音楽をとってみても、テクノロジーをとってみてもね。僕たちがレコーディングに使用する音楽楽器は日本のメーカーのものだし、ポップ・ミュージックで一番使われるピアノも日本製だ。僕たちが思う日本は、僕たちみたいにちょっとマニアックだと思うんだ。アートや他の分野でもカルト的なコレクターがいるところとかね。それから共感できるのは、日本のオーディンスが持つ芸術への情熱と愛情。僕たちもそうだから通じるところがあるのだと思う。全員が熱心なコレクターではないかもしれないし、そこまでの几帳面さもないのかもしれないけど、ディテールに注目するところとか、アルバムに付いてくるライナー・ノーツを読むところとか、そういった細かいところ。僕たちもティーンエイジャーの頃からそうだから、共通しているところがあると感じるんだよ。アート、スタイル、エレガンス、美的感覚に対する情熱に共感するんだ」
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8年ぶりのニュー・アルバムと6年ぶりの来日を待ち望んでいる日本のファンへ、メッセージをお願いします。
「長い間待っていてくれている日本のファンの皆へ。現時点ではツアーの予定はないけど、様々な生命力を極限まで吹き込んだこのアルバムを、みんなとシェアできることにワクワクしているよ。だから時間をかけて、僕たちが真の音楽だと信じて作ったこの世界への招待状を持って、時間をかけて聴いて欲しいし、思う存分味わって欲しい。ライヴに足を運ぶようなオープンなマインドを持ってね」

 

DAFT PUNK “RANDOM ACCESS MEMORIES”

SONY MUSIC JAPAN INTERNATIONAL
2,520円[税込]

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