Sigur Rós "Kveikur"
メンバー脱退を経て新体制で挑む、Sigur Rósの最新作。
13 6/5 UP
photo: Naoki Ishizaka text: yk
- ──
- メンバーの皆さんは今もアイスランドに住まれているとのことですが、制作やレコーディングも全てアイスランドで行っているのですか?
- 「そうです。私たちが育った場所ですし、世界中をツアーして周っていても、帰る場所はいつも同じなのです。レイキャヴィークというアイスランドの中では都心部に住んでいるのですが、いつも狭い部屋に閉じこもって曲を作っているんです。ステレオタイプなイメージのアイスランドといえば壮大な自然といった感じですが、実は一年の内に9ヶ月はどんよりとした気候が続くので、そういった陰鬱な雰囲気はバンドの世界観に影響しているかもしれませんね(笑)」
- ──
- 時に難解とされるSigur Rósの音楽が、日本のオーディエンスには世界的に見ても非常に深い理解を持って受け入れられていると感じるのですが、ご自身でそういった印象はありますか?
- 「まさにその通りだと思います。もうこれまでに何度も日本に来ていますが、どのライブでも常に熱心に音楽に聴き入ってくれているという印象があります。日本もアイスランドも同じ島国なので、何かしらのシンパシーがあるのかもしれませんね(笑)」
- ──
- Sigur Rósとしてはもちろん、ソロ・プロジェクトのJonsiに至るまで、あなたは制作に対して非常に意欲的ですが、どういったものからインスピレーションを得ているのですか?
- 「自分の中では意欲的であるというつもりはなく、やらなくては退屈してしまいますし、日常的なことです。私は自分の心の安定のため、そして自分が幸せを感じられるために音楽を作り続けています。もちろん、僕の音楽を支持してくれている皆さんのためにもね」
Sigur Rós「Kveikur」
XL / Hostess
2,580円[税込]
2013年6月12日(水)発売
amazon