"to be" is to create｜THINK PIECE｜honeyee.com Web Magazine

"to be" is to create

クリエイティビティでつながる
全く新しいWebプラットフォーム

13 6/19 UP

photo: Chikashi Suzuki　interview: Misho Matsue

──: 現時点では、誰でも簡単に素材をミックスしてクリエイティブなものを作ることができる、編集ツールとしての比重が大きいと思うのですが、プレゼンテーションしたり、ちょうど今日も展示してあるTシャツのようなプロダクトにプリントアウトするなどの使い方もできますよね。あるいはコミュニケーションの部分を強化していくのか、ツールとしての方向性については、どこに比重を置いて考えていますか。
N: 「その点はできるだけニュートラルにしておきたいと考えています。プレゼンテーションについては、実用的なソフトが他にも多く存在していると思うので後追いをしたくはないのですが、もしそのように使ってもらえるのであればそれは光栄ですね。唯一、こちらから提案したいのは、見知らぬ人同士で一緒に『フィールド』を作り上げていくことです。テキストではなく、クリエイティビティでの会話というか。Tシャツについては、試しにプリントしてみたら予想以上のクオリティに驚いた偶然の産物なのですが、ポスターにもいいかもしれませんし、アイデアの赴くままにどんどんチャレンジしてほしいですね。どんな風に使ってもらえるか、私たちも興味があるんです」
──: 今回、ローンチイベントに際してマークの写真集『Love Marks』も100部限定で出版されましたが、オリジナルプリントの他、マークが制作した「フィールド」のリンクコードもパッケージされているんですよね。今後、購入者が閲覧できる『フィールド』上の作品がアップデートされていく可能性もあるとか。

N: 「更新するかどうか、そして頻度はアーティストに委ねますが、コンセプトとしては“生きたアート作品”です。『フィールド』を通じたアーティストとの繋がりを活かしたさまざまな展開を考えています」
M: 「ただ鑑賞するだけではなく、購入者が作品の制作過程を見ることができたり、作品に参加する可能性もあったり、リンクの存在によって会話が生まれるのが興味深いですね。この作品集を100部限定にしたのは、100人という少人数でシェアすることで美しいものが生まれるのではと考えたこと、それに娘やロバ（註：マークは自身の象徴として捉えている）の写真、かつて自分に宛てて書いた手紙など、プライベートな内容だからというのもあります。現代のインターネット社会では、膨大な情報やあらゆる人にアクセスできるのが利点とされていますが、少人数でシェアすることも大切だと思うのです」
N: 「『to be』はこれまでにないプラットフォームなので、ユーザーを困惑させてしまう部分もあるかもしれません。今回のプレビューイベントは、まず来場者に実際に『to be』を触ってもらうことが目的だったのですが、秋の正式ローンチまでにはわかりやすい説明を発信できるよう準備しているところです。どうぞ楽しみにしていてください」

「to be」のウェブサイトでは、「フィールド」と呼ばれる固有のWebページに、写真、ビデオ、音楽などのメディア・オブジェクトを配置でき、オブジェクトの拡大・縮小、ドローイング、ステンシル加工なども可能だ。すべての操作がシンプルで直感的なため、まるで、真っ白なキャンバスに自由に素材を貼ったり描いたりするような、アナログ感覚でのコラージュが楽しめるのが大きな特徴といえる。また、「フィールド」をユーザー同士が共有し、作品をコラボレートできるのも魅力の一つだ。

「to be」オフィシャルサイト
http://tobe.us/

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to be Sample Field
http://tobe.us/tobe/likes

to be How To Video
http://vimeo.com/63603662

to be Concept Video
https://vimeo.com/67344412