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THINK PIECE

ATAK × EXONEMO IN ELEKTRA 2008

世界のエレクトロ・ピープルを挑発する
革新的なトライアル

08 10/21 UP

Tex:Rina Watanabe (YCAM Assistant Curator) Photo:Camil Scorteanu, Conception Lévy

超高密度な音像と既視感を打破する映像を衝突させることで
かつてないライブ空間を生み出す渋谷慶一郎とエキソニモによるコラボレーションが、
今年5月に開催されたモントリオール発のフェス『Elektra 2008』に登場。
世界のエレクトロ・ピープルを熱狂させた夜の模様を公開する。

Keiichiro Shibuya / 渋谷慶一郎

音楽家。2002年に音楽を中心にデザイン、ファッション、映像など多岐に渡る活動を行うレーベルATAKを設立。
12月20日(土)にはラフォーレミュージアム原宿30周年記念イベントでのライプパフォーマンスが決定。
来年にはピアノソロによるアルバムの発表を予定している。
また、ATAKのファッションラインより、自身がディレクションを手掛けるTシャツコレクションを展開。Tシャツはhnyee.Storeにて販売中。
ATAK (http://atak.jp/)

Exonemo / エキソニモ

千房けん輔と赤岩やえによるアートユニット。
1996年より、実験的なウェブ作品やインスタレーション、自作装置によるライ ブパフォーマンスなど、
ソフトウェア/ハードウェア、デジタル/アナログ、 多種メディアを横断した活動を展開している。
2006年アルス・エレクトロニカ ・ネット部門にてゴールデンニカ受賞。
国内外の展覧会やフェスティバルに多 数参加するほか、
"電気で変なことをする"世界的コミュニティー「ドークボット」東京支部の運営など、
活動を多方面に拡張し続けている。活動の拠点は 東京とexonemo.com
11月21日(金)より山口情報芸術センター、山口湯田温泉街にて『巡礼端末』を展示予定。

山口情報芸術センター(YCAM)

http://www.ycam.jp/

 

2008年5月。モントリオール。ATAK設立5周年記念コンサートツアー『ATAK NIGHT 3』ファイナル(昨年2月)で初顔合わせを行った渋谷慶一郎 VS ハッカーアートユニット、エキソニモのライブが、デジタルアートフェス『Elektra』に登場。

これまで、パンソニック、スキャナー、池田亮司、ユナイテッド・ヴィジュアル・アーティスツ、エドウィン・ファン・デア・ハイデ、マイケル・シューマッハなど、サウンド・アート・パフォーマンスのジャンルを問わず、最先端の表現を追求するカッティングエッジなアーティストを数多く招聘している。

プログラムはライブをメインに、展示、パフォーマンス、プレゼンテーション(デジタルアーツ国際見本市も併催)と高密度。地元モントリオール勢も加わり、global-localのネットワーキングが意図されている。

9回目となる今回は、ATAKのほかにクルト・ヘンチュレーガー、フランク・ブレットシュナイダー、ポマスル、シグナル、アルヴァ・ノトら豪華布陣。

かつてジャム工場だったという会場には、巨大スクリーンとハイスペックな機材と有能でエナジーに溢れたスタッフを完備。

地元のエレクトロミュージックファンだけでなく、パリ近郊のフランス最大のマルチメディアフェス『ARCADI』やメキシコシティの『rader festival』、ベルリンの『transmediale』など国際的なシーンから、関係者なども含め毎回大勢の観客が集まり、熱気に満ちた4夜となった。