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THINK PIECE

名作ZXの新たなる可能性

adidas 2008 F/W CONSORTIUM "aZX" PRODUCT
「adidasらしい個性を反映できる良質なプロダクト」 Vol.1 BIGZ(ACUディレクター)

08 9/2 UP

Text:Atsuo Watanabe Photo:Akira Maeda Many Thanks:Kazuki Kuraishi

1980年代半ばにadidasが発表したランニングモデル"ZXシリーズ"の限定プロダクト"aZX"が今秋冬に始動する。これはアルファベットAから Zに該当する世界各国のファッションブランド&ショップが、自由にZXをデザインする特別企画。そこでハニカムは名作と呼ばれるZXの新たな可能性を探るため"aZX"に参加したクリエイターたちの声を紹介。第1回目はアジアの雄、ACUのBIGZをフィーチャーする。

BIGZ

上海と北京にある中国唯一のスニーカーショップACUのディレクター。昨年の北京店のオープニングパーティは国内外から人気クリエイターが多数集まり世界中で話題となる。また、香港のクリエイティブ集団CLOTのメンバーとしても活躍中。
http://www.clotinc.com/

adidas CONSORTIUM "aZX"

2008年秋冬シーズンにadidasフットウエアのトップレンジであるCONSORTIUMカテゴリーから展開される"ZXシリーズ"を扱った限定プロダクト。最大のポイントは、現ファッションシーンに影響を与える限られた世界各国のブランドやショップが、好きなZXモデルを1足選んで自由にデザインを手掛けること。プロダクトに参加するブランド&ショップ名の頭文字"A"から"Y"のアルファベットと、一般公募からの優秀作を商品化する"Z" +"X"のアルファベットの合計25モデルが登場。日本ではUNDEFEATED、VA、NEIGHBORHOODにて発売される。

 

──
まず、あなたにとってadidasとは一体どういうブランドなのでしょうか?
「全体的な印象としてはファッションを想起させるブランドですね。スポーツメーカーなんですが、中心軸がファッションということです。スニーカーは幅広い着こなしにマッチするし、アパレルに関してはカジュアルだけど会議にも出られるような上品さも持っている。ヨーロッパらしい伝統と革新がしっかりとプロダクトに落とし込まれている数少ないブランドだと思います。そこに魅力を感じますね」
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では次に名作と呼ばれるZXシリーズについて。このランニングモデルに関してはいかがでしょう?
「正直、以前だったら運動時に履くシューズっていうイメージの強いモデルでしたが、今はストリートぽいというか、カジュアルなシーンで活躍できるアイテムなのかなと。単純にスポーツアイテムというよりかは、ファッションツールという意識が強い。デザイン自体に存在感があるから、着こなしのアクセントにハマる1足ですよね。10年ぐらい前にカラフルで斬新なZX7000が発売されて話題になりましたが、それ以来ZXはファッション目線で見られるようになったと思います」
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なるほど、スニーカーマニアならではのコメントですね。そういう知識をインプットして"aZX"のトップを飾るACUモデルについて伺いたいです。
「まず今回の"aZX"プロダクトに誘っていただいたadidasに感謝しています。そして8月8日という北京オリンピック開幕日に発表できることも、非常に感慨深い。ACUは歴史も浅いショップですが、Aというアルファベットをもらえたことは光栄としか言いようがないです。もちろん、ZXを自分でデザインできるという特権もね!」