Smart Bands to Watch
VOL.3 FRIENDLY FIRES
この恍惚感に溺れたい!ポップでダンスでロックな3人組
08 10/10 UP
Text:Mayumi Horiguchi Portrait:Rebecca Miller
- ──
- いや、音楽的というよりは、ステージ上での「動き」が似てた!
- M :
- 「ああ、なるほどね。それなら分かるよ。フリーキング・アウトしてる感じがだろ(笑)! 確かに、イアンの踊りからは影響受けてるかも。でも、ジョイ・ディヴィジョンはあんまり聞いてないんだよね。ニュー・オーダーの方が好きだね」
- ──
- ステージでのあなたたちといえば、踊りまくり、跳ねまくりで、盛り上がってたし、衣装もユニークでしたよね。ヴォーカルのエドMは、煌びやかな衣装を身にまとい、ボウイとかブライアン・イーノ調というか。
- M :
- 「そうだね(笑)」
- G :
- 「でも、誰かのまねをする気はさらさらないよ」
- ──
- あなたたちの楽曲は、そのダンス・コンシャスさゆえか、よくニュー・レイヴと比較されてるけど、それについてはどう思う?
- M :
- 「僕らはニューレイヴ・ムーヴメントには属してない。クラクソンズは良いバンドだとは思うけど、ニューレイヴは、単なる“ファッション”って感じだから」
- G :
- 「ニュー・レイヴって、音楽的な点からいえば、単にクラシックなパターンを継承してるだけだしね。僕らは違うから」
- M :
- 「あと、ニュー・レイヴって"ファッション"として流行してるだろ。僕は、音楽とファッションは、真の意味で理解しあえないものだと思ってるんだ。ファッションと音楽をあまりにミックスしすぎるのは危険だよ。ファッションって、定期的に変わっていくものだからね。だからといって、別に見かけをダサくしたいわけじゃないよ(笑)。ユニークな服とか靴は好きだよ。でもバンドとしては、ラジオでよくかかるようなタイプの曲に対抗できるような、オルタナティヴな曲を作り、タイムレスなルックスをキープすることの方が重要だと思うね」
- J :
- 「そう。タイムレスであればあるほど、シーンの中で、バンドの居場所ができるってもんさ」
- M :
- 「以前、ある人が『君たちのサウンドを聴いて、デトロイト・ハウスを楽しみ始めたんだ』って言ってたんだけど、こういう反応が起こるのこそがいいんだよ!」