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THINK PIECE

STEVE AOKI

世界の才能を引き寄せる
STEVE AOKIのスピリット

09 2/5 UP

Photo:Shoichi Kajino Text:Kohei Onuki

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PASE ROCKの新譜がDIM MAKからリリースされましたけれど、ヒップホップとエレクトロのエッセンスが上手くミックスされていて、DIM MAKのスタンスを象徴しているような曲でした。
「その通り!! あの曲"GET MONEY KIDS"はすごくいい曲だと思う」

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少し前にCHESTER FRENCH"SHE LOVES EVERYBODY"のSTEVEさんのリミックスがWEB上にアップされていましたけれど、最近のリミックスワークや、プロデュースについて教えて貰えますか。
「本格的なリミックスやプロデュースワークは、3年くらい前にBLOC PARTY"HELICOPTER"のリミックスをWEIRD SCIENCE名義で手掛けたのが最初なんだけれど、最近はBOYS NOIZEやTHE FAINTとコラボレーションして作品を作ったり、THE BLOODY BEETROOTSやUFFIEとも一緒に曲を作っている。THE BLOODY BEETROOTSとは一緒にツアーもやるんだ。L.A.にいる時はスタジオにこもりっきりだから、本当に音楽漬けの毎日。幸運なことに今は彼女がいないからいいけれど(笑)。あと、最近の出来事で言えば、ZUPER BLAHQというL.A.のアーティストとDIM MAKがサインをしたことかな」

 

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ZUPER BLAHQ? 聞き慣れない名前のアーティストですね。
「ZUPER BLAHQは本当に素晴らしいプロデューサーであり、ソングライターなんだ。彼はCROOKERSやBOYS NOIZE、ARMAND VAN HELDENのプロデュースもしてきたんだけれど、いつもマスクを付けている。正体は明かせないんだ……。彼とサイン出来たことは本当にラッキー」
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近年は音楽の仕事の他にもDIM MAK COLLECTIONのようなファッションのプロジェクトを手掛けていますが、かなり忙しいんじゃないですか。
「そうだね。忙しいけれど、DIM MAKの優秀なスタッフ達に支えられている。DIM MAK COLLECTIONは2、3年前に始めたばかりの新しいプロジェクトで、Tシャツやパーカのようなキッズでも手に出来るアイテムをメインに作っているんだ。色んなデザイナーやアーティストとコラボレーションして、アートや音楽に繋がるプロダクトをキッズ達に届けたいと考えている。実は、DIM MAK COLLECTIONとは別に、妹のDEVON(AOKI)と新しいファッションラインを立ち上げる予定もあるんだ。彼女はモデルであると同時に、ファッションデザイナーだから。長い間あたためてきたプロジェクトなんだけれど、それが遂に始動することになる」
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音楽にファッション、今後も忙しくなりそうですね。
「そうだね。今の音楽シーンは流行の移り変わりが激しいから、そうした状況で生き抜いていくためには、色々とビジネスのモデルをチェンジしないといけないんだ。例えば、MSTRKRFTの"BOUNCE"をiTunes Storeでリリースした時は、同時にWEB上でもフリーダウンロード出来るようにした。音楽ビジネスはとてもタフなビジネスなんだけれど、それを踏まえた上で、今後も素晴らしいアーティストとレコードを作り続けて、色んなフェスに参加していきたいし、ファッションの分野でも、常に新しいエッセンスを落とし込んだアイテムをキッズ達に届けていきたいんだ」