honeyee.com|Web Magazine「ハニカム」

Mail News

THINK PIECE

VAN SHE

これぞ男性版「生けるヴァージン・スーサイズ」?!
中毒性MAXの、豪州発エレクトロ・ポップ・バンド

09 6/3 UP

Photo:Shoichi Kajino Text:Mayumi Horiguchi

──
あなたたちは、今の話からも窺いしれるように、全然マッチョじゃありませんね。他バンドとの比較でいうと、フランスのバンドのフェニックスが近いかも。オーストラリアのバンドといえば、インエクセスやAC/DCみたいに、パワフルでロックな印象が強いですよね。あなたたちは、新しいタイプの豪州バンドといえるのでしょうか?
N :
「フェニックスは好きだよ、クール! 確かに僕らの音楽は、ちょっとフェニックス入ってるかも(笑)。でも実は、今オーストラリアでは、ロックよりもエレクトロが流行ってるんだ。それに、“メトロ・セクシュアル”がブームだから、確かに筋肉モリモリのマッチョな男たちは多いんだけど、でもそんな筋肉マンたちも、ピンクのシャツ着てるんだよ。今ではね(笑)」
──
音楽以外に入れ込んでいる物事があれば教えて下さい。
M :
「ヴィンテージのシンセサイザーをコレクションすること」
──
全然音楽から離れてませんよ〜(笑)。
N :
「映画が好きだね。映画関係のものには、何でも興味あるよ。フィルムをベースにしたビデオ・インスタレーションとか。アーティストの友だちが多いから、みんなの作品展に行くことも楽しんでるね」
──
お気に入りの映画は?
N :
「今一番気に入っているのは、ソフィア・コッポラ監督作品だね。『ヴァージン・スーサイズ』と『ロスト・イン・トランスレーション』は大好き。『マリー・アントワネット』は……あれはちょっとダメだけどね(笑)」
──
では最後の質問です。ヴァン・シーの音楽を、言葉で表現してみて。
N :
「ヴァン・シーの'Van'はオランダ語で、英語だと'from'を意味する単語なんだ。つまりヴァン・シーは、英語だと“フロム・ハー”という意味の言葉なのさ。つまり僕らは、“女性から出てきた者たち”っていうことだね」
──
なるほど。だからある種のフェミニンさがあるのかな?!
N :
「そうかも。母親たちはもちろん、GFたちから受けた影響も強いのかもしれないしね(笑)」

 

VAN SHE
『V』

(Modular/ユニバーサル)
2,200円(税込)