BUSY P×KIRI
BUSY PとKIRIがカルチャー・シーンに送る
グッド・エデュケーション
10 3/25 UP
Photo: Shoichi Kajino (Interview), Satomi Yamauchi (Live) Text: Shoichi Kajino
ED BANGERのレーベルオーナーでありDJ、プロデューサーである“BUSY P”ことペドロ・ウィンター、そして原宿のストリートブランドを牽引するREVOLVERのデザイナー、KIRI。シンガポール、クアラルンプール、北京、そして東京、大阪と巡ったアジア・ツアーを終えた2人が語った音楽とファッションとエトセトラ。
- K :
- 「今回ツアーを一緒に回っていて、ペドロのミックスを聞いていて感じたのは、彼は完全にフロアをコントロールすることが出来るDJだということでしたね。スローにスタートして、徐々にあげていって、最後はどんな種類の曲をプレイしてもフロアを沸かすという感じで、オーディエンスを掌の上で転がしているというか…。ジャンルをクロスオーバーするっていうのは以前からペドロがやってきたことだし」
- ──
- KIRIくんやREVOLVERのアジアでの知名度はどうでしょうか?
- K :
- 「まだまだですね…、NIGO®さんだったり、自分より上の世代の人はとても知られているような印象を受けたけど、僕らの世代はまだまだ知られてないな、というのが正直なところです」
- P :
- 「一般的には音楽はファッションよりも速く広がるよね。いまや音楽はプロダクトではないし。でも今回中国で取材を受けて驚いたのは誰もが僕がNikeのスニーカーとコラボレートしたことを知っていたことだね。中国の人ってとってもスニーカーには詳しいよね。たとえばそういうことが僕たちのレーベルの音楽への新しい入り口になって広がっていると思うと嬉しいね」
- K :
- 「話題性のあるコラボレートというのはやっぱり強い気がしますね。以前、香港でもそれは感じました。ただ、今の状況のままでいきなりREVOLVERとSO MEとのコラボレーションを紹介していくという状況ではないという気はして…、今回のツアーがひとつの始まりのきっかけになるとうれしいんですけどね」
- ──
- 今年はED BANGERはリリースでも賑やかな年になりそうですね。
- P :
- 「うん、たくさんのニュースがある年になりそうだね。まずはUFFIEがついにデビュー・アルバムを完成させた――完成まで3年かかったけど、これは5月にリリースになる予定。Feadz、Sebastian、Mr.Oizo、Mirwaisがプロデュースしてくれている。新しくサインしたBreakbotもシングルをリリースしたばかりだし、Mr.Flash、Mickey Moonlightも新しいEPを作っている。MehdiはRitonといっしょにハウス・ミュージックを作っている。去年はDJやパーティで忙しい年だったけど、今年はリリースで忙しい年になるよ。それからCool Catsでのマーチャンダイジングも忙しくなってきた。単に楽しみのために始めたんだけど、順調で、これまではパリのcoletteと東京のYesだけで売ってのを、これからはロンドンやベルリンのショップにも展開していくことになりそうだよ。SO MEはグラフィックに大忙し、僕もBusy PとしてもDJやスタジオで大忙しだよ。KIRIとはUFFIEのリリースにあわせてREVOLVERで一緒に何か出来れば良いと相談しているんだ。それからREVOLVERとのミックステープの企画もあるよね」