honeyee.com|Web Magazine「ハニカム」

Mail News

THINK PIECE

BRODINSKI × KIRI × SAM TIBA

大注目のフレンチダンスミュージックレーベル『BROMANCE』。

14 6/24 UP

photo & text: Shoichi Kajino

 

B
「自然なことだよ。ときには選択肢さえない選択もある」
S
「ぼくらには4人それぞれ、SAM TIBA、CANBLASTER、MYD、PANTEROS666 というソロ名義でのプロジェクトを持っているけれど、CLUB CHEVALは特別で最もプライオリティを置いているプロジェクト。そしてその中心にBROMANCEがあるんだ。CLUB CHEVALがこのBROMANCEを通じて世界に紹介してもらえるのはとてもよい選択だったと思う。様々な音楽的な戦略を知っていて、ルイはよい先輩なんだ」
B
「僕らにはDJ MEHDIという素晴らしい先輩がいたわけで、そういう先輩を持っていた人間が今度は誰かにとってのよい先輩になっていかなくちゃいけないんだと思っている」
K
「まだSAMは若いけど、誰かいい後輩は出来た?」
S
「CASHMERE CATが一瞬、いい後輩だったかな。というのも、今では大人気になっちゃったからさ(笑)。彼はベルギーのPELICAN FLYというDJ SLOWが運営するレーベルからリリースして有名になった。このレーベルは僕が一時アーティスティック・ディレクターを手伝っていて、自分の作品もリリースしたレーベルだよ」

K
「SAMは裏でディレクターもやってたんだね。PELICAN FLYは本当にユニークなレーベルで、毎回リリースが楽しみだよ」
──
SAMはすごい日本語のラップにも精通しているんですよね?
S
「一時は全ての日本語ラッパーのディスコグラフィーも網羅したウェブサイトを公開していたんだ」
K
「オオスミくんのこともPHOENOMENONよりもずっと前から知っていたしね」

 

S
「シャカゾンビね!これはずっと夢なんだけど、僕はいつかしばらくの間、日本に住んで日本のラップをプロデュースしたいと思っている。そのためにはまず日本語も上達させてね…」
K
「すでに日本語はすごいよ。この前もカラオケで日本語の歌詞を読みながら歌えてたし。漢字の音読みと訓読みを逆に読み間違えてラップしちゃったり(笑)。キングギドラとかね」
S
「イェー、『ジェネレーション・ネクスト』!日本語はひらがな、カタカナは読めるけれど漢字が難しいね。10年くらい前に必死で勉強してたんだけど、ガールフレンドが出来てやめちゃったんだ」

K
「そんな理由でやめたんだ(笑)。じゃあ逆に日本人のガールフレンドを作ればいいよ」
S
「日本の女の子はシャイだから、もっと難しいね(苦笑)」
──
BROMANCEというレーベル名にもそれが表れているけれど、SAMとルイ、二人の仲の良さだけでなく、男のつながりで結ばれた感じのあるファミリーですよね?
B
「もちろん、レーベルの名前にもそういう目的がある。僕らは遊ぶのも仕事するのもいつも一緒で、LOUISAHHH!!!以外は全員が男ばかりなんだ。親密で強いつながりをもっている」
K
「みんないつも一緒に遊びながら、パワフルに仕事しているという感じだよね。チーム感が本当にしっかりしている」
──
もはやKIRIくんもその一員ですね。
B
「もちろんさ!このつながりは世界中に広がっていて、どこの街にいても同じ感覚を共有できる友人たちとつながっているのを感じる。KIRIもそのひとりで、僕らの仕事はファッションと音楽で別だけど、KIRIにとって音楽がパッションであるように、僕にとってはファッションがパッションになってお互いに刺激しあえるんだ」
K
「間違いないね!」

 

VA「BROMANCE」

RBCP-2744 JAN:454593312744
2,500円[税抜]
発売中

amazon