08 5/9 UP
Text&Photo:Shoichi Kajino
ファイストの成功の影で身を潜めていた奇才、プロデューサーのゴンザレス。2004年のピアノ作品集『Solo Piano』でその名を広く知られるようになった彼だが、その後、ジェーン・バーキン、ファイスト、カトリーヌ、テキ・ラテックス…すべてのアルバムの影でプロデューサーとして柱を支え、そのゴンザレス・タッチともいえる爪痕を残しつつもアーティストとしては沈黙を守っていた。いよいよ待望のニュー・アルバムが完成したという噂を聞いて、パリ、モンマルトルの丘のふもと、彼のアパルトマンを訪ねた。アルバム完成後、世界で最初のインタヴューとなったこのセッションでは、彼の中に蓄積された「ネガティヴ」なパワーを放電するように語り続けてくれた。さあ、眠れる怪物ゴンザレスが今再びスポットを浴びる時がやってきたようだ。