SPARKLE!
HIROMIXが「音楽×アート」の総合アート作品で見せた
未来への道標
08 12/5 UP
Interview:Hisao Ebisu (Onegram) Photo & Illust:HIROMIX
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- ティーンエイージャーでデビューして、90年代に HIROMIXが表現した"Girly"という感性は、その当時の同世代の女の子の視線や感覚そのものだったと思います。その当時と現在、何か心境の部分で変化はありますか?
- 「特に変わりなく目の前の輝いている景色や人を撮っています。はじめの頃は"Girly"という言葉を何度も聞いているうちに嫌になることもありましたけど、今振り返ると良いカルチャーだったと思います。当時は今のように『カワイイ』ものが世の中に溢れている時代ではなかったので。ただ当時も『カワイイ』ものとは特別意識はせず、単純に好きなものを撮っていました」
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- 渋谷駅や東京湾の写真、HIROMIXの撮る東京のランドスケープは素晴らしいと思います。そこには自分たちの世代ならではの視点を感じ取れるし、感情移入、共感が出来ます。東京を撮るという事に対して何か特別な意識はありますか?
- 「ありがとうございます。特に意識はしていないのですが、未来都市のような不思議な魅力、独特の雰囲気は良いです。東京には人々の優しさも溢れていると思いますし。風景写真は男性も多く共感して下さるので嬉しいです」
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- 写真家として、雑誌や広告などでのアサインメントワーク(仕事)と、パーソナルな作品の違いをどのように捉えていますか?
- 「特には分けていません。受けた仕事は被写体やメディアの世界観を第一に考え、常に楽しい現場を心掛けています。プロフェッショナルな人、写真芸術に対する理解の深い人は、洞察力、理解力に優れているので仕事もしやすいです。あとは、撮りためてきた作品が広告や雑誌に起用されるパターンもありますし、アサイメントワークでも『プライベート作品のように撮影して下さい』と言われることもあります。少し前まではクラブで格好良い男女を撮影したりしていましたけど、最近は再び素朴で穏やかな日常場面を撮ることが多いです」