CAN YOU COLLABORATE?
結成20周年を迎えたスチャダラパー、
コラボ音源とPV集のセットをリリース。
08 12/9 UP
Text:Tetsuya Suzuki Photo:Shoichi Kajino
- ──
- 20年という時の中で、色んなシーンが現れては消えていきましたよね。その時々でスチャダラパーの置かれるポジションも変わっていった気がします。そういうことを意識したりはしましたか?
- B :
- 「基本的に僕達はどこのシーンにも入れてもらえなかった感じがあるんですよね。90年代後半から2000年にかけてヒップホップが盛り上がった時も、僕達はあまり関係なかった。シーンに入れてもらえてない感じ」
- SHINCO (以下: S )
- 「あれは一番新しいものじゃないかな」
- B :
- 「そう、最初からね。僕らは最初から『ヒップホップの中でも面白いもの』をやっているつもりだったから。僕らより先にハードコアな人やゴールドチェーンを首から下げた人がバーンと売れてくれてたら、自分たちがより理解されやすいんだろうな、と思いながらも、当時はまだそういう人が出てこなかったんですよね」
- ──
- そのヒップホップの一部ではあるが、というところで、逆に音楽的な嗜好やスタイル、あるいは個性を大きく変える必要もなかった。
- S :
- 「そうですね。細かい部分では変わってますけど、『三つ子の魂百まで』というか」
- ──
- 自分達のやり方が確立されているだけに、当初はそれを理解している人、つまり友人知人とのコラボレーションが中心となっていった、と。
- B :
- 「それと、ちゃんと楽器を演奏して、音楽をやっている人たちとやるのは申し訳ない、みたいな気持ちがいまだにあるんですよね。基本的なところで物怖じしてる」
- A :
- 「同じ土俵ですいません的な(笑)。『その道に正門から入っていない』みたいな後ろめたさがあるんですよね(笑)」
- B :
- 「『ちょっとはギター弾けたんだよねー』みたいなことを言えればいいんですけどね。結構、みんなドラム叩けたりするでしょ(笑)。そういうものが一切ないから」
- A :
- ドキドキする時もある」