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THINK PIECE

RÖYKSOPP『JUNIOR』

ロイクソップ、3年半ぶりとなるアルバム『ジュニア』をリリース

09 3/24 UP

Photo:Kentaro Matsumoto Text:Misho Matsue

ポップでメロディアス、そしてノルウェー出身らしくひんやりとした質感のサウンドで、幅広いリスナーの心を掴んでいるロイクソップ。
このたび、前作『ジ・アンダースタンディング』から3年半の沈黙を破って、新作『ジュニア』が届いた。
発売を前に、スヴェインとトルビョルンの二人がプロモーションのため、はるばる来日。
すでに今年のフジロックへの参戦も決まっている彼らに、アルバムのポイント、アートワークや気になるアーティストについて聞いてみた。

RÖYKSOPP / ロイクソップ

スヴェイン・ベルゲ、トルビョルン・ブルントラントによりノルウェーで結成。2001年に発表したデビューアルバム『メロディーA.M.』が世界的に大ヒット、シングル「Eple」、「Poor Leno」も大きな話題に。2005年にセカンドアルバム『ジ・アンダースタンディング』を発表、そして待望の新作『ジュニア』が発売されたばかり。今年のフジロック2009への参戦も決定。

http://www.emimusic.jp/artist/royksopp/

 

──
前作『ジ・アンダースタンディング』から3年半ぶりに、待望のニューアルバム『ジュニア』が発売されますが、この3年あまりはどうしていたのですか。
トルビョルン・ブルントラント(以下T)
「3年間ずっとレコーディングをしていたわけじゃないんだけれど、継続的に二人で作業はしていて、徐々に密度を濃くしていった感じだね。『ジュニア』の8曲目にある『You don't have a clue』のように、中には前作のツアー中に書いた曲もあって、3年間かけて作ってきたと言っても過言ではないかな」
──
昨年末には、「Happy Birthday」というアルバム未収録曲をインターネットで配信していますよね。この曲はロイクソップ結成から10周年のバースデーソングでもあると思うのですが、10年前のことは覚えていますか。
スヴェイン・ベルゲ(以下S)
「それ以前にもトルビョルンと一緒に音楽は作っていたんだ。でも特定のユニット名はなくて、ロイクソップという名前で活動することを決めたのが、ちょうどこの頃だったね。ノルウェーのベルゲンという町に移り住んでしばらく経った頃で、すごく充実していたな」
T :
「実はその頃、ある占い師と出会って、彼が僕たちの将来を占ってくれたんだ。そうしたら、『ロイクソップはうまくいくよ』と言ってくれて、すごく励みになったね。デタラメを言っている目ではなかったのを覚えているよ」
──
その占い師の予言は、やはり当たったということですよね。
T :
「当時はすごく信じていたけれど、今はもう奴のことは信じられない……。というのは冗談(笑)」