Dick Page reveals his truest colors
メイクアップ・アーティスト
ディック・ページの様々な顔
08 12/12 UP
Text:Tiffany Godoy Photo:Courtesy of Jed Root Translation:Miho Matsumoto
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- 話を聞いていると、仕事でいちばんの特典は、いろいろな人と会えることのようですね。
- 「ファッションの仕事で会うモデルは本当に子供なんだよね。すごく奇妙だよ。僕なんて彼女たちの年齢より古い靴を履いてたりするよ。でも彼女たちはこんな感じなんだ。『もうすっかり年寄りの気分よ。私なんて1991年生まれなんだから』って。ジュリアン・ムーアやイザベラ・ロッセリーニが大好きで、たまに担当させてもらってる。キャサリン・ゼタ・ジョーンズとはよく仕事するよ。彼女は本当に面白いし、地に足のついたウェールズ出身の普通の女の子なんだ。僕は英国人だけどウェールズに近い場所で育ったし、実際僕の実家と彼女の家は45分しか離れてないんだよ。彼女みたいに堅実な人間はなかなかいないと思う」
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- 日本人はそれとはかなり違いますね。もっと自己演出に力を入れています。
- 「毎日自分の見た目をすみずみまで計算しつくしてるよね。男の子のヘアスタイルマガジン、『チョキチョキ』でやってるみたいな。僕は手の込んだヘアスタイルってだめなんだよ。凝った髪形ってすごく萎えてしまう。セクシーじゃないんだよね」
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- でも東京では何でもかんでも入念ですよね。
- 「マンガみたいだよね。男のセクシーさは安くて腕の悪い床屋で切ったような、ラインが曲がってたりするようなカットなのに。今出回ってるような男性向けのグルーミングキットやメイクアップ用品は、前はなかったよね。それはすごく素敵だと思うよ。日本以外の国でこんな素晴らしいものはないよ」